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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】人間にしかできないことがある『戦略がすべて』

 

本書は「戦略的思考」を身につけるための練習本である。
今までのやり方が通用しにくくなる未来だからこそ、自分ならどうするかを考える必要がある。

一つは「異なる意見に目を向けること」が大事である。
自分ならどうするか考えるにあたり、情報の収集は必須だ。
ただ現代に溢れている情報は不確実性が高いものが多いのが事実だ。
だからこそ自分の意見と逆の考えを探し、その信頼度を確かめることで、誤認識を防ぐことを意識づけるべきである。

また「異なる知識をつなぐこと」も重要だ。
現代は「教養ブーム」で様々な本が出ているが、人間1人ができることは限界がある。
人間にはそれぞれ特技や興味の分野が違うのだから、それぞれを繋ぎ合わせることが新しいものを生む近道になるのではないだろうか。

今後AIが普及していき、人間の仕事が奪われると言われている。
ただAIに出来ず、人間にだけできることもある。
それは本書にあるように、「無から有を作りだす」ことである。
AIはあくまで過去のデータから最適解を見つけ出す。
それに勝つには人間が未来を見るしかない。
「戦略的思考」は人間にしかできない思考法なのだと私は思う。

未来がAIに支配されるか、それとも人間がより良い社会を作っていくか。
今こそ人間の腕の見せ所である。

戦略がすべて (新潮新書)

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