HIU公式書評Blog

HIU公式書評ブログ

堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

MENU

【書評】あの感動が再び『クリスマス・キャロル』

 

本書は、1843年イギリスの国民的作家チャールズ・ディケンズにより、出版された。その後クリスマスごとに4つの物語が書かれ、本書を含む5つの物語が一冊のクリスマスブックとしてまとめられ、人気を博した。

170年以上の間、世界中で愛され続け、現在では小説のみならず、絵本や漫画にもなり、またミュージカルや映画化もされているため、大人から子供まで幅広い世代が楽しめる作品だ。

このように本書は、世界的名著であるため、多くの翻訳本が発売されているが、本書の訳者「村岡花子氏」は『赤毛のアン』の訳者でもあり、NHK朝の連続テレビ小説花子とアン』で村岡氏の半生が伝えられ、過去10年間の朝ドラの中で最高視聴率を記録するほどの人気となった。

本書の主人公スクルージは、ケチで冷酷で薄情と言われ、いつも機嫌が悪く、長年笑ったこともなかった。人々が華やぐクリスマスでさえも「くだらない」というほどであり、自分の身内に対してもその態度は変わらない。そのため彼のことを良く言う人は、誰もいなかった。

そんな時、長年仕事仲間であり亡くなったはずのマーレイが長い鎖に巻かれ、クリスマスイブの日にスクルージのもとに現れた。もちろんその鎖には意味があり、そのような運命から逃れるチャンスを与えるために3人の幽霊と会わせた。

本書の見どころは、3人の幽霊が、それぞれスクルージの過去、現在、未来を改めて本人に見せることにより教えを与えたことだ。そこには、過去への後悔と現在の自分の言動、あまりにも酷で悲惨な未来があった。

本書では、スクルージという主人公を通して多くの教えを与え、また改心することもできたが、実際には誰の心にも「スクルージ」のような部分は存在すると考える。本書を読むことにより、多くの人々が自らが作った見えない鎖から逃れられることを望んでいる。

さらに近日中に、本書『クリスマス・キャロル』が映画、ミュージカルとして上演されるため、本書を読むには、まさに、今がベストタイミングなのだ。

11月30日公開、映画『Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~』では、著者チャールズ・ディケンズにより、本書『クリスマス・キャロル』の誕生秘話が明かされる。

また、12月12日から堀江貴文氏主演ミュージカル『クリスマスキャロル』が8年ぶりに再演される。“WAGYUMAFIA”の会員しか食べられない豪華な食事と共に楽しむミュージカルは、今までにないスタイルだという。

映画、ミュージカル鑑賞の予習として本書を読み、素敵なクリスマスシーズンを満喫しよう。

ミュージカルの詳細、チケット情報は、こちらから。

 

堀江貴文主演】ミュージカル『クリスマスキャロル』
■公式サイト:http://christmascarol.jp/

■チケット取扱い
プレイガイド:https://ticket.line.me/events/1102

■公演に関するお問い合わせ先
xmascarol1812@gmail.com


クリスマス・キャロル (新潮文庫)

クリスマス・キャロル (新潮文庫)