ロケット開発を行う佃製作所を中心に描いた下町ロケットの続編。
大型ロケットの開発を進めていた帝国重工では短期的な利益を重視するあまり、不採算部門の撤退が進められており、ロケット開発も撤退候補になっている。その余波は、下請けの佃製作所にも及んでいる。
佃製作所が、新規事業に活路を求める中で特許紛争に巻き込まれ、M&Aの攻防が繰り広げられる。
大企業の利益第一主義、出世競争、妬み、下請け切り、裏切りと陰謀がうごめく世界で、佃製作所はロケット開発を続けていけるのか。
家族の期待、復讐の炎、人生の取捨選択の中で、人は宇宙への夢を追い続けていけるのか。
悩み多き企業人そして起業家にもおすすめの一冊です。