HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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桁外れの結果は桁外れの準備 『桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか』

著者はサンリオ常務取締役の鳩山玲人氏であり、“会社員として与えられた環境下で、いかに人々の期待を超え、求められる以上の結果を出し続けるか”というテーマで書かれています。

本書は、著者自身が”どのような考えで仕事に取組み、チャンスをものにしながら結果を出してきたのか“がまとめられたものです。

そして、リスクをとっていない企業家に対してコンプレックスを感じながらも、”普通の会社員だって、やり方しだいで結果は出せる”という強いメッセージがあります。

まず、仕事で大事なことは徹底的な「準備」と強調しています。
「結果を出す人」と「結果を出せない人」の差は、能力の優劣ではなく、どれだけ準備したかによると。
その中で大事なのは、まず、時間の使い方に細心の注意を払うこと。
目標に合わせて、時間を適切に配分することで、予算や努力といったリソースを最大限に引き立たせることにつながり、大きな結果を引き出すことができます。
大きな目標達成には戦略が必要であり、その戦略を日々の行動レベルに落とし込んで実行する必要があります。
著者の新人時代、19時に退社し24時の就寝までの5時間を何に使うのかを入念に考え、仕事に関するトレーニング時間とし、自己研鑽に投じていました。
その毎日の行動がチャンスへの準備になると考えていたからです。

また、仕事をしていくこととは、不安定のなかで生きていく強さを持たなくてはなりません。
仕事での失敗や、人間関係の滞り、やりたい仕事がやらせてもらえないなど、自分の思い通りにならない中で生きていくことです。
大事なのは、どうやって少しでも不安を軽減し、前に進んでいくかを考えることであり、その手助けの一つは、徹底的な情報収集するという準備をすることです。
無知は恐怖心を生み、行動を抑制してしまうからです。

人間関係において重要なことは、大きく仕事をしていくには他人の助けが必要であり、出会った人は「いつか一緒にチームを組むかもしれない人」であることを考慮すること。
上司や部下という立場はいつか逆転することも考えられ、相手によって態度や言動を変えることなく、日々の行動で相手への敬意を伝えることを心がけています。
その背景には、業績を上げても誰からの支持をされないという経験があり、周囲の気持ちを察し、周囲の支持が無ければ、結果を出しても、自分が望むような変革を起こしていくことはできないことを体験したことがあります。

本書には、著者の経験と実践に基づく、仕事論が多く記載されています。
もし、職場で学ぶことが少なくなっているのであれば、著書を読み、仕事の中にある自分が気付いていない意味、潜んでいるチャンスを見つけてほしいと思います。

社長じゃなく、会社員の立場で。