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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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多数決による行動する“究極のニンゲン”『デモクラティア』

『デモクラティア』著作:間瀬 元朗(ビッグコミックス

人間そっくりに作られた“ヒトガタ”は、インターネットによる多数決により行動を行う。人類の“集合知”の力で判断を下し続ける“ヒトガタ”は理想の行動を取るものと考えられていた。

現在“人工知能”という言葉がホットワードになっている。人類の知識の集合知で行動することができれば、即座に最も正しい判断ができると予想される。

同様に集合知で判断すれば正しい行動ができると考えられた制度がある。それが、『デモクラティア』。つまり、多数決による民主主義だ。

本作品は、多数決により行動するアンドロイドが社会の問題と対峙しどのように行動し、解決していくかという物語である。と、同時に現代社会の民主主義の問題を提起していく。孤独死ヘイトスピーチ、そして人工知能・・・。

インターネットにおいても集合知によるサービスが増えてきた。食べログamazonなどの評価システムもある意味集合知による評価だと思う。しかし、それがいつも正しいとは限らないのではないだろうか。

民主主義、集団の叡智による解決が人類を本当に良い方向に向かわせるのだろうか。良い方向に向かわせるには一体どうすれば良いのだろうか。そのようなことを一度考えて見るためにも本作をお勧めする。

最後に本作最終巻のセリフを引用し締めくくるとする。

「なんの理念も持たないブタどもから、“多数決”を取って、いったいどんな“ニンゲン”が生まれるというの?」

https://goo.gl/3bMCPC