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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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『宮本から君へ』著者 新井 英樹 (講談社、週刊モーニング1990年35号〜1994年34号 連載)

 知らなかった。知ることができてよかった。こんなに心臓を掴まれるような漫画だったのか。

久しぶりに、一晩で一気に読んでしまった作品。
主人公宮本が、どんどん変化していく。否、本来の自分を取り戻していく過程を見ることができるから、ついつい惹き込まれてしまう。読んでいる僕自身も、自分の中の本来の自分を見つけながら読んでいたように思う。
自分は、自分が思う通りに、日々行動できているか?
読後、自身に問いかけざるを得ない。

この漫画、人によっては最初はくだらないと思う話もあるかもしれないが、どうか最後まできっちり読んで頂きたい。後半になるにつれて自分の心の声に従い、自分の本能のままに動くようになっていく宮本が見られるからだ。

物語の前半、宮本はうだつのあがらないサラリーマンである。そんなサラリーマンがどうやって営業の仕事を通じて一人前になっていくのかという話が中心で、そこにほとんどエグさはない。それはそれで読んでいて爽快であり、楽しいのだが。
本作品は、爽快感とエグさを同時に感じられる漫画として貴重だろう。

なお本作品は、著者新井英樹さんの初の連載作品である。

実は以前にも、著者の漫画『ザ・ワールド・イズ・マイン』は読んだことがあるのだけど、そこに爽快感はあまり感じられず、むしろ人間の本能をリアルに描きすぎていて目を背けたくなるような、端的に言えばブッ飛んでいる。という印象だけだった。
なので今は、本作品を読んでよかったと思う。この初連載があって後の作品が生まれてくるのだなと、妙に納得できたからだ。改めて他の作品を読んでみたいと思う。