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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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自分が成長するための読書 『ACTION READING』 著者 赤羽 雄二 (SBクリエイティブ、2016/5/25)

本書は、「受け身」から「攻め」の読書スタイルに変えることで、「読んだこと」を、仕事や生活など、今後の自分の成長に活かし、さらには行動に移すことができるようになるための本である。著者は、マッキンゼー出身で、『ゼロ秒思考』の著者、赤羽雄二氏である。

忙しくて本を読む時間がないという方はたくさんいると思うが、忙しくて時間がないから読書は後回しにしようと考える、つまり、読書の優先順位が低いのが「受け身」である。

一方、忙しくても限られた時間のなかで本を読み、さらには最大の効果を上げるため、自分の成長に活かすにはどうしたら良いのかと考える、つまり、読書の優先順位が高いのが「攻め」の読書スタイルとなる。

読書に対して「受け身」でいると、どうなるだろうか。

これは、私も経験があるが、本書で著者が言っているように、一度読書が役に立たないと思えば、本を読むことから遠ざかるという、負のスパイラルに陥ってしまうのである。私の場合は、半年間一冊の本も読まないという時期があった。

その半年間、私に必要な本はあったはずなのだが、読書よりも忙しさ、仕事を優先してしまった。どうにかして時間を作って本を読むべきだったと、今でも後悔している。その間、読書を通じ自分の成長に活かすということが、まったくできなかったのだ。

では、「攻め」の読書では、自分の成長のために読書をどう活かすのか?

本書の特徴の一つとして、チャレンジシートというものがある。これは、どういった発見があったか、自分の行動をどう変えるのかなどを1枚のシートに記入していくものだ。このチャレンジシートに記入することで、今まで行動に結びつかなかった読書が、自分が成長するためのきっかけになるのだ。著者が言うには、“趣味や受け身の読書ではなく、成長するための手段であり、成長するためのステップになる”のである。

このチャレンジシートを作成することにより、アクション、行動につなげ、自らの成長に活かすのだ。さらには、自分が何を目的にこの本を読んでいるのかということがハッキリするので、何も考えずに読むよりも1冊の本から得るものは大きい。

というわけで、忙しいなかでも本を読みたいという方、読書を自分の成長に活かしたいという方、さらには読書で得たものを行動につなげたいという方には必須の一冊になるだろう。

 

アクション リーディング 1日30分でも自分を変える