HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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サイエンス

【書評】夜、眠る前に一話ずつ。『銀河の片隅で科学夜話』

「科学の面白さの核心を伝える本を書いてみたい」そんな著者の思いから生まれた科学エッセイ。物理学者らしからぬ柔らかい表現で語られる、不思議で美しい22の科学夜話である。 寄せては返す波の響きに、永遠という言葉が心に浮かぶ。昼と夜の交代や月の満ち…

【書評】人が想像できることは、すべて実現できる『宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八』

想像してみよう。遠くの世界のことを。想像してみよう。あなたは火星の赤い大地に立ち、青い夕日が沈むのを見ている。想像してみよう。あなたは宇宙船の窓から「星月夜」の絵のような木星の渦を間近に見下ろしている。 地球に生命が誕生したのはおよそ40億年…

【書評】遺伝子がわかれば、あなたはどう生活するのがベターがわかる! 『めんどうな遺伝子検査をしなくても自分の遺伝子がわかる本』

遺伝子検査は、したことあるだろうか?遺伝子検査はかなり敷居が高く感じ、まだ遺伝子検査をするのにも安くない。そこで、著者が簡単な6つの指標から、自分の遺伝子が分かるように書いたのがこの本だ。 糖質制限をしているのになかなか痩せない、年齢も老い…

【書評】ノーベル賞受賞者の地道な毎日と苦労の日々 『山中伸弥先生に人生とiPS細胞について聞いてみた』

山中伸弥教授を知っているだろうか?京大で、iPS細胞を発見し、マウス実験、人体実験で再生医療として取り入れた人物だ。彼の功績は、世界に認められ、ノーベル賞を受賞した。だが、彼は未だ満足しておらず、昔も未来も向いてる所は同じであった。重度の病を…

【書評】この世は未知なる生物、菌によって成り立っている 『もやしもん』

あなたは菌と聞いて、何を思うだろうか?感染症の原因だろうか?汚いというイメージがあるだろうか?確かに、その要素もある。だが、それ以上に菌はもっと身近な存在なのだ。 この世は菌によって成り立っている。そう言っても過言はないだろう。なぜなら、人…

【書評】常識に合わせるんじゃない。偶然の出来事に合わせるのだ。 『偶然の科学』

私たちは常に勘違いしている。常識に合わせようとしている。常識というものは、「常」識ではない。常に変化していっているのだ。 常に変化しているこの世界。テクノロジーはどんどん進歩し、仕事がなくなったり、新しい仕事が増えたりしている。 その中で、私…

【書評】人生の行き詰まり。それはストレスのせいかも? 『超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド』

あなたはストレスを抱えていますか?ストレスというのか無自覚で、かなり溜まっていることが多いです。上司の罵声、将来への不安、借金の返済など。人生には沢山のストレスがあります。ストレスを放っておけば、爆発し悲惨なことになりかねません。この本は…

【書評】今の生活をもっと豊かにするのは睡眠だ!睡眠さえよくなれば、だいたい良くなる!『スタンフォード式最高の睡眠』

睡眠は人生において「必要不可欠なもの」のひとつである。そして、この本はあなたの睡眠を史上最高にする。 結論から言ってしまえば、睡眠とは最初の90分で決まる。最初の90分が肝心なのだ。眠りの質を高める習慣術を行うことで、最高の90分は手に入れることが…

【書評】私が化学を好きになったのもこの本のおかげかもしれない『「ロウソクの科学」が教えてくれること』

ノーベル賞を受賞した吉野彰氏が科学に興味を持った本ということで有名になった本書。化学で飯を食べている評者も読まなくてはと思い今回読むことにした。 内容はファラデーが実験の実演を行なっている様子とともに進んでいく。ロウソクをみて、真ん中だけ溶…

【書評】天才には嫉妬すらできない。できることは目の前のことに一生懸命取り組むことだけ。『世にも美しき数学者たちの日常』

本書は7人の数学者および4人の数学マニアを通して、タイトル通り数学者の日常について垣間見ることができる作品である。熟成しきった数学の世界はヤバイ。天才しか通用しねぇ。 大学の先生から、予備校の先生、小学生の天才数学者まで、本書ではいろんな形で…

【書評】君はダムを知っているか『ダムの科学: 知られざる超巨大建造物の秘密に迫る』

普段あまり意識することはないけれど、いつも働き続けてくれているダム。台風や地震などの災害時には存在感が増して話題に上ることも増えるようになるけれど、みんなダムのことを知らないのではないか?。 本書を読めばダムについての歴史やダムが果たしてい…

【書評】女性を触るとき『触れることの科学』

男性の読者の皆様は女性にどう触れていますか?触れる際に何か気を付けていることはありますか?このことを考えるには“皮膚”という触覚器を考えなければいけません。 触覚が優れている点は、優しく(適切な速度でのみ)撫でられるのを好む傾向を持つこと、そ…

【書評】あなたの想像を遥かに超えた世界が宇宙には存在する。『ビッグ・クエスチョン <人類の難問>に答えよう』

世界的理論物理科学者であるスティーブン・ホーキング氏が自らの専門分野である“宇宙”を軸に人々が今まで抱いてきた疑問を解き明かす。 とにかく我々の想像を超えている事が宇宙では常に起こっている。宇宙が始まる前には“時間”という概念が存在していない。…

【書評】日常生活でこの色を選ぶと友だちはいなくなるよね『世界の美しいトカゲ』

あり得ない色の組み合わせに刺激される脳みそ。 あの爬虫類ハンター 加藤英明先生監修のトカゲ図鑑です。http://shizuokakameken.seesaa.net/article/461757296.html 動物は捕食者(天敵)がいない方が、体色は派手になり、行動は大胆になる。 メスがその方…

【書評】こいつらやりたい放題・・・学者って良いかも!『生命の歴史は繰り返すのか? 進化の偶然と必然のナゾに実験で挑む』

「淵にグッピーを放すと生態系に重大な変化が起きることがわかってきた」 放す前にわかるわ! この本は真面目な遺伝学の本だが、実験をする学者の行動がとにかく面白い。 上の実験はグッピーの体色、模様、行動の変化を観察したかったそうだ。野生のグッピー…

【書評】生き物には子供も入るんですか?『その道のプロに聞く 生きものの持ち方』

「今までのやり方にも、この本にも縛られる必要は無いのです」 私が子どもの頃には、クワガタやカブトムシ、トンボを採る事が出来た。多くの生き物達は間違えた持ち方で弱り、すぐに死んでいった。 あの悲しみたるや、チョコフレークの生産終了並に深い。 も…

【書評】歳をとるのが楽しくなる!?ウキウキわくわくの未来先取り『ザ・テクノロジー マンガでわかる11の最新技術』

本書はAI化が進む=AIに仕事が奪われる。と、不安を抱えてしまっているあなたに是非とも読んで頂きたい一冊。マンガだからと侮らないで頂きたい。 歳を重ねて若い頃に比べ、危険度が増す車の運転だって、自動運転が出来れば90才になっても免許返納しなくたっ…

【書評】SFかと思っていたら、現在と少しだけ未来の話『ザ・テクノロジー マンガでわかる11の最新技術』

本作品はVRやドローンなど、世の中にある最新技術を漫画で紹介する。技術の紹介に終わらず、登場人物たちが少し先の未来を見通し、それぞれの技術に対する期待が描かれていることも面白い。 本作品は11の技術をテーマにしているが、これがテキスト構成された…

【書評】人喰いザメってどこにいるんですか?『ほぼ命がけ サメ図鑑』

「人喰いザメなんて、どこにもいません」 身も蓋もないが、早くもこれが結論だ。 この50年間でサメに襲われて死亡した人は26人(0.5人/年)、落雷で死亡した人は197人(39.7人/年)だとゆう。 海よりも曇りの日に堤防を歩く方が危険だ。 映画ジョーズはウソ…

【書評】しくじり?何ですか、それ?『マリス博士の奇想天外な人生』

マリスは天才中の天才だ。 DNAを増幅させるPCRは彼にノーベル賞をもたらした。 が、これがかすむほど彼の人生は面白い。 招かれた授賞式で日本の皇后陛下に「スウィーティ」と挨拶し、雇われたO・Jシンプソンには裁判中にチアリーダーの電話番号を聞く。ノー…

【書評】エネルギー論で生物学の壁をぶち破る『生命、エネルギー、進化』

今まで明確に描ききれていなかった進化上のビッグイベント、「生命誕生」と「真核生物の誕生」に関して、エネルギーという観点を持ち込んで従来より大幅に明瞭なイメージを描き出した力作です。 生命誕生については、私は「まず遺伝子ができて、それを包む膜…

【書評】究極の個人情報「ゲノム」 『ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか』

本書では、ゲノムや遺伝子から得られる情報や、生命科学やテクノロジーの進化について知ることができる。 ゲノムとは「人がもつ遺伝子情報」のことだ。一人一人の見た目や、体質などの違いはこのゲノム情報の違いによるものだという。 そもそもゲノムが社会…

【書評】「あとどのくらい子宮を堀り続ければいいんですか」という産婦人科医の悲鳴を全ての女の子の親は深く受け止め考えて欲しい 『10万個の子宮』

日本人の2人に1人が癌になり、3人に1人は癌で亡くなっている。 そんな中、医療がどんどんと進み、癌は早期発見の場合、ほぼ治せるようになっただけでは無く、予防できるようになってきている。しかし、日本では癌が予防が出来る様になって来たにも関わらず…

【書評】人類滅亡後数千年後の地球で復活した少年2人が科学を再建し国を作り宇宙を目指す!?物語『Dr.STONE』

ある日、人類は謎の石化により滅亡してしまう。主人公の1人は好きな女の子に思いを伝え損ねたため、その思いが強く?3700年後に復活する(復活した理由はまだ明らかになっていない)。 もう一人の主人公はいわゆる天才少年だ石化から意識が飛ばないように秒…

【書評】心はどう生まれるのか?『単純な脳、複雑な「私」』

本書は海馬の研究を専門とする池谷氏が高校生への講義という形で脳の本質や意思とは何かということを考えていくものである。私達は普段自分の意思で行動していると思っている。実際にはそんなことは当たり前過ぎて、それを深く考えることもないだろう。しか…

【書評】 ゼロ高等学院の創設を落合陽一氏と堀江貴文氏の著書から考えてみる 『10年後の仕事図鑑』

個性が尊重され、多様化した価値観が認められつつある現代と、その潮流に乗ることができない私たち。端的に言うと、「選択肢が広がっているが、何一つ自分で決めらない。」という現象が浮かびあがってくる。 この「意思決定能力の喪失」に関して、本書では落…

【書評】 人間が機械の役割から人間本来の役割に戻るだけ 『10年後の仕事図鑑』

本書は、堀江貴文氏の「遊びでお金を稼げるようになる」、「好きなことで生きていける」という言葉の根拠が落合陽一氏の説明で非常に分かりやすく解説してある。 特筆すべきは落合陽一氏が仕事の本質や成り立ちを的確に捉えて解説している点である。まず一つ…

【書評】「私は本当はどうしたいのだろう?」「何がしたいのだろう?」と考えがちな人は1度でもいいからこの本を読んでほしい。『君が生きる意味 人生を劇的に変えるフランクルの教え』

「ホモ・サピエンス」は“智恵のある賢い人” 「ホモ・パティエンス」は“苦悩に耐える人” フランクルは人間を「人生から問いかけられている存在」と捉えます。大病、倒産、リストラ、離婚、死別、裏切りなどの出来事は自分でコントロールできるものではありま…

【書評】文系の人にこそお勧めしたい理系入門書『儲けたいなら科学なんじゃないの?』

ホリエモンこと堀江貴文さんと元日本マイクロソフトCEOの成毛眞さんの対談形式のこの本では、まず前書きとして堀江さん成毛さんそれぞれの科学を知る事についてのメリットを語ってくれている。堀江さんは、商売においては少ないパイの奪い合いをするより、科…

【書評】歴史から紐解く理想のロケット像『堀江貴文のマッハ対談~僕が夢見た宇宙編~』

「堀江貴文イノベーション大学(HIU)」の定例会でロケットを知り尽くす二人の対談が実現した。その二人とは、2010年4月に日本人2人目の女性宇宙飛行士としてスペースシャトル・ディスカバリーに搭乗した山崎 直子さんと「宇宙をもっと身近に」をキーワードに…