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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】悩んでも答え出ないでしょ『無敵の思考 誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21』

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何かが起こる度に考えて最善の選択をしていくことは誰もが無意識に行っていることではないだろうか。でもそれって、かなりエネルギーを使っていてストレスを抱えることも多い。本書にあるルールを参考に、自分のルールを決めてみないか。


自分を100%正当化するルールはどうかな。そうすれば自分のことが嫌いにならないよ。憂鬱で自己嫌悪になるほど辛いものはないからさ。自分のことを愛そうよ。


最悪のシナリオまで考え抜いて行動するルールはどうかな。成功者は皆やっているらしい。最悪を考えることでいかにしてそれを回避できるよう行動するか。こんなルールを知ると、今までの私の想定は甘かったと感じる。常にいろいろなシナリオを考えていこう。


著者のひろゆき氏は「2ちゃんねる」や「ニコニコ動画」に中心的に関わってきた。サラリーマンの経験はしておらず、大学生の時に会社を作った理由は暇だったからなどハッとする考え方も多い。


本書は日々悩んで消耗している人にオススメしたい。また、ルールを決めるなんて考えたこともなく、いかに無意識に過ごしていたのか自己を振り返りたい人にもオススメする。


毎日を楽しく過ごすためにルールで省ける時間は省こう。

無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21

無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21

【書評】これは読んでないと話にならない 『デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール』

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ブランド。元々はburnedから来ており、家畜の焼印が言語である。家畜の焼印で品質を保証していた。そこから品質保証のため広がっていったのがブランドである。


ブランドの価値は言うまでもないだろう。例えば電化製品で同じような商品があれば、有名ブランドから買う。無名のメーカーからは買わないだろう。


洗剤ひとつ取ってもメーカーごとにイメージがある。これがブランドである。技術は進化してもイメージが変わらないのがブランドである。


本書ではブランディングについて、その戦略などを具体的な例であげており、特に失敗例なのは勉強になる。


また、現在はブランドの価値が変わってきた。「フォロワーの多い人間が進めていたから安心」と言ったブランド人も出始めている。


本書はブランディングについての基礎知識を学べる一冊である。商品を売っている人にとっては必読書となるだろう。また、自らをブランド化したい人にとっても必読書である。

【書評】大丈夫、僕ならいけるよ。『新世界』

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本書は、多方面で活躍する著者が自身の体験談をもとにして新しい世界へ踏み出すためのあなたの背中を押してくれる。ありがちな精神論ではなく実際の方法論を示している。

「大切な人を守るために嘘をつくな。」なんて言うのは簡単だ。でも、できない。
「これは僕の心が弱いからかな。」「いや、違うよ。」
嘘は感情じゃなくて環境によってつかされるのさ。
僕は大切な自分を守るために嘘をつかないことにした。怖いのは一瞬だけさ。嘘をつかない環境を意識することでストレスが減って、元気に過ごせている。

笑われたり、叩かれたりすることが耐えられないかい。でも、それは杞憂かもしれないよ。今の時代は大きく動いているんだ。必要なのは強い気持ちなんて曖昧なものじゃなくて情報という武器だよ。武器を使って行動しよう。
行動することで僕は覚悟を決められている。結果がどうなるかは分からないけど、周りの反応を気にしている時よりは大違いだ。

著者の西野亮廣氏はお笑い芸人、絵本作家、オンラインサロンの主宰など多方面で活躍してきている。新しい世界を見通していくためにもぜひ万人に読んでもらいたい。また、特にオススメするのはクラウドファンディングの失敗を経験した人だ。本書で書かれている内容についてクラウドファンディングの経験をしていないとピンと来ないことも多いだろう。私は昨年クラウドファンディングで失敗をしていたので本書の内容が身にしみた。

大丈夫、僕ならいけるよ。

【書評】USJは、世界最高のエンターテイメントを集めたセレクトショップ『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』

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USJはハリウッド映画のテーマパークとしてオープンし、当初は世界中のどのテーマパークよりも早く、来場者数1000万人を突破したそうだ。評者も、映画好きのため映画の世界を実体験したいと思い、オープン当初に足を運んだ。

しかし、オープン翌年に起こった不祥事等により来場者数は激減した。と言われていたが、実際にはメインテーマとなっていた「映画だけのパーク」「大人だけのパーク」が、結果として来場者数を伸び悩ます原因となっていたと著者は気づいたのだった。

その後、映画とは異なる様々なキャラクターが登場したり「アニメ」の世界がパークに広がる様子、また「世界一の光のツリー」「ハロウィーン・ホラー・ナイト」などが注目され、どのような経緯で誕生し、そしてUSJはどのように変化して現在の成功へと繋がっていったのかがとても気になっていた。そして、最近になって著者の存在や本書を知ることになった。

著者のUSJでのマーケターとしての活躍により、集客低迷字の1.4倍の集客に成功し「USJの奇跡的なV字回復」とも言われた。しかしその裏側は、悪戦苦闘の連続だったそうだ。何度も訪れるピンチを切りぬけ、発狂しそうなぐらいドラマチックだったと著者は言う。本書では、そのようなストーリーが共有できるのだ。

また、オープン前から話題となり、テーマパーク・エンターテイメントの結晶と言われた「The Wizarding World of Harry Potter」の完成までの間、来場者数を伸ばすために失敗が許されず、また少ない資金の中で様々なアイディアを生み出し続けなければならない状況となり、それは試行錯誤の連続だったという。

そのため、プレッシャーなどから眠れない日々を過ごしながらも、夢の中に出てきたアイディアにより、繰り返し成功を勝ち取る事ができたそうだ。

著者は言う。テーマパークは、究極の「集客ビジネス」であり「集客アイディアの実験場」である。そのため、本書に書かれているUSJが実践してきた内容は、テーマパークに限らず、消費者を相手にし、集客に悩むすべての人々へ役立つ内容となっている。

【書評】アイデアを企画にする武器『考具』

例えば、デートの計画をするとしよう。どこに行ったらよいか、多く書き出す。ご飯の場所も書き出しまくる。アイデアが出まくったら、交通手段とかの動線や予算を考え実現可能を考える。企画とはこういうものである。

本書はアイデアとは何か、情報の入れ方、アイデアの出したか、アイデアのまとめ方の順に武器を紹介しながら解説する本だ。読み終える頃にはアイデアに溢れかえるようになるだろう。

例えばカラーバス、身の回りの色のついたものを探す例えば、赤、ポスト、コカコーラ、信号、が目に入るだろう。普段目につかないものも色を制限すると入ってくる。そして、例えば黄色はお金に関するものが多いなぁと感じることもある。

イデアは例えば、オズボーンのチェックリストで増やす。チェックリストは9ヶ条。転用したら?応用したら?変更したら?拡大したら?縮小したら?代用したら?置換したら?逆転したら?結合したら?。疑問に答えるとアイデアは増える。

次は企画書にまとめる。5W1Hを使い問題点を洗い出す、先ほどのデートで例えると、when、日付、何時に集合するか、ご飯は何時に予約するか、where、どこで待ち合わせるか、どこにいくかなどなど、これにより問題点がなくなる。そして、イメージできるようにする。

本書は企画をする人全てが必読の本であろう。そして、本書で一番重要なのはアイデアに大小はないという概念だ。他の人と同じでもいい、実現できなくてもいい、関係なくてもいい、そんなアイデアでも組み合わせることでよいものが出てくるのでとにかく書き留めていくことが重要だという。

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

【書評】2007年にアメリカでベストセラーになった本。日本人は今が読むべきタイミングだろう。『「週4時間」だけ働く。』

パレートの法則、80:20の法則で有名だが、20%の仕事が80%の収入になるなら、20%だけ仕事すれば、80%得られ、時間当たりの成果は4倍になる。

本書は週4時間だけ働くための方法を、つまり仕事の生産性の上げ方をまとめた本である。生産性を上げるために4stepがある。定義→捨てる→自動化→解放。

定義まずは生産性について理解しよう。はじめにも書いたが、トータルの収入でなく、時間当たりの収入を高めるという概念を理解する。

また、6ヶ月間での自分の理想的な生活を考えてみよう。何が欲しくて、何がしたくてどうなりたいのか。そして、必要な収入を算出しよう。それだけ稼げれば理想の生活はできるはず。

さて、目標が決まればそのために仕事を捨てていこう。利益にならないことはできるだけ捨てていく、会議もメールも減らそう。電話には出るな。そして、アウトソーシング、リモートワークをがんがん進める。時間を節約するほどに、時間当たりの収入は膨れ上がり、生産性はどんどん上がる。また、仕事の集中力が高まるので、結果収入は増えることがあると言う。

本書の内容は大雑把に言えば上記のようだが、ページ数は600pもある。実際には色々なおススメ自動化ツールや、アフィリエイトSEO関連ツールなどがものすごい数紹介されている。

発売当時は日本には無理だと騒がれた本書であるが、働き方改革が進む中、日本人が今読むべき本ではないだろうか。当時パッとしなかった人も今が読み直すタイミングだ。

 

「週4時間」だけ働く。

「週4時間」だけ働く。

 

 

【書評】Excelの基本的な機能の5%を極めれば、95%の作業は困らなくなる。1時間の作業時間がたった5分に短縮する「達人の技」を身につける『神速Excel』

本書は、社員2万人の日本最大規模コンサルティングファームに所属していた著者が、業務を効率化させ1秒でも早く仕事を終わらせるために模索し、改善し続けてきた方法がまとめられている。その結果、著者は「Excelの神」と呼ばれ、Excelの知識とスピードは、世界の上位0.01%のレベルにあると自負する。

操作をスピードアップさせる方法として誰でも思い付くのは、いわゆる「ショートカット」を使うということだが、本書のポイントはそこではない。

・セルの移動と選択
・不具合時の解決法
・セルの値や数式の編集
・関数の複製

このような操作が無意識レベルでできるかどうかが、スピードアップのキーとなる。

評者の勤務するビジネススクールでもExcelの授業科目があるが、多くの人は事務処理等にExcelを多用しているものの、基礎から学んだ経験はなく、自分の知っている範囲の操作で仕事をしているため、無駄な操作に多くの時間を要するという。

本書で学べる内容は、1日の仕事で15%以上の時間をExcelに使っている人にとって生産性を劇的に変える可能性があるという。さらに、実践しながら学ぶ事を想定して作られているため、URLから教材をダウンロードし、徹底的に練習することができるようになっている。

そのため、特殊な製本技術で180度本書のページが開き、そのままの状態でページが保たれているところも、うれしい気遣いだ。

また、本書を読み「わかった」で終わらさずに、同じ動作を繰り返し「無意識レベル」で指が動く状態にすることが、上達のコツだという。

神速Excel

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【ランキング】今月読まれた書評【2019年8月】

1位

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はたらくすすむ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

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町の未来をこの手でつくる 紫波町オガールプロジェクト

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【書評】今週読まれた書評ランキング【2019/8/25-31】

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サードドア: 精神的資産のふやし方

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稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書)

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【書評】J・K・ローリング氏は、出版史上最も文化的・経済的インパクトを残し、世界中の識字率を向上させ、読書率も増加させた『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365~現代編~』

本書は『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』の第3弾となり、人々に強く影響を与えた「現代文化」についてまとめられている。前作の第2弾は、人物に特化した内容のため、併せて読むことにより、幅広い知識が得られるだろう。


シリーズ累計150万部を突破し、第1弾より継続して人々から愛されていることがよくわかる。また、各シリーズごとに365日分、毎日新たな知識が短時間で効率よく得られるように、月曜日から金曜日までの7つの分野に分類されている。


本作では、過去に新聞の1面を飾り、伝説となった「人物」や、ヒットチャートトップ40に入った「音楽」大ヒット作となった「映画」100年間で人々の話題となった「大衆文化」他、「思想と社会」「文学」「スポーツ」など、とても気になるものばかりが取りあげられている。


そこで本書評では、365個目の最後のテーマ「J・K・ローリング」についてとりあげる。J・K・ローリング氏の『ハリー・ポッター』シリーズや『ファンタスティック・ビースト』は、とても奇妙で面白い世界が描かれ、マジックというだけで何だかワクワクしてくる。


そしてその大ヒットにより、出版史上、文化的・経済的インパクトを残した作品は他にないと言われ、それはまた、世界中の識字率向上や子供の読書率増加にも貢献したそうだ。


評者も子供の頃からマジックに関心を持ち、必死に練習をした経験もある。また、世界を代表するマジシャンのショーを見に行くほど、マジックに夢中になっていた時期もあった。そのため、J・K・ローリング氏の作品をとても楽しんだ。


そもそも『ハリー・ポッター』は、乗車中の列車が4時間途中停車し、その際に主人公「ハリー」を思いついたところより、ストーリーを構築し始めたそうだ。


4時間も電車が停車したら、多くの人はイライラして苦情を言ったり、暴言をはいたりする。評者も海外に行った際に6時間飛行機に閉じ込められたことがあるが、思わぬことに遭遇した際にどう反応するかで、その人の本質がよくわかる。


そもそも代替え案のない状況に陥ったら、イライラしたり、クレームを言ったところでどうにもならない。その時間をいかに快適に、有効に活用するかが重要だ。


恐らくJ・K・ローリング氏も周りの状況に左右されず、その時間で自分の好きな楽しい世界を想像することに没頭できたからこそ、あのような大作が生まれたのだろう。


本書は、365項目という莫大な情報量ではあるものの、1日5分というちょっとした隙間時間で知っておきたい基礎知識について毎日学べるように作られているところが、非常に便利である。


いくら忙しい人であっても、1日5分作れない人はいないはずだ。また、本書の楽しみ方の一つとして、自分の人生を振り返りながら読んでいくというのも、とても面白い読み方だ。


『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』シリーズはこちらから


第1弾

http://bookrev.horiemon.com/entry/2018/06/01/220012


第2弾 人物編

http://bookrev.horiemon.com/entry/2019/04/26/220015


1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 現代編

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 現代編