HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】留学の意義を考える教育マンガ『サトコとナダ』

「おかあさん、私をアメリカに行かせてくれてありがとう」

これはアメリカ留学をした女の子が、イスラム教徒のサウジアラビア人とルームシェアをし、「女の子目線」でイスラム教徒を理解していく教育マンガである。

ニカブの下は本気で化粧、女子会はファッションショー、ヘナタトゥーの使い方、婚約者はSNSでチェックするなどの日常生活に始まり、こちら側が注意したい点もがファッショナブルに描かれている。

ただし、私にとっての魅力はここではない。

「個人を知ると、イスラム教徒は義理人情に厚いことがわかる」点だ。

ナダはサトコの帰りが遅いと泣きながら探し回り、バイト先には心配で潜入、深夜まで試験勉強、相手を気遣いサプライズを企画する。

私のイスラム教徒の友人は、次はいつ来るんだしか言葉を知らないかのように繰り返し、1週間しか一緒にいなくても別れ際は大号泣、10年経とうがSNSで私を探しだす。

彼は数年前にアッラーのもとに帰っていったが、「サトコとナダ」のような関係をもっと持てば良かったと後悔している。

こちらが構える事なく、ぜひ彼らイスラム教徒を知って欲しい。

人生では何が大切で何を学ぶべきか子供達に教えよう。

留学の意義がわかれば、心豊かになること請け合いだ。

サトコとナダ 1 (星海社COMICS)

サトコとナダ 1 (星海社COMICS)

【書評】読書したい!ダイエットしたい!怒りたくない!節約したい!節酒したい!『あなたの脳は変えられる 「やめられない! 」の神経ループから抜け出す方法』

すぐに集中力がきれちゃう。SNSみちゃう。やめたいけどやめれない。全然続かない。そんなことはありませんか?。その原因・解決法を明示・提案してくれるのが本書だ。

どうやって、人間は習慣を得るのか。刺激→行動→報酬これが習慣獲得のメカニズムである。

例えば、ストレスを感じる(刺激)→美味しいものを食べる(行動)→美味しいと感じストレスを忘れる(報酬)。その結果ストレス→暴食という悪い習慣が生まれる。

ストレスを暴食で解決するというのは全く本質ではなく、原因を取り除かなければ解決できない。

我慢せずに止めるためには認識 →受け入れ→
検証→言葉化のプロセスが必要必要だ。
ストレスを感じているなぁと感じ→それを受け入れる→なぜ感じているのかを考える→言葉にしてみる。

これにより渇望とうまく付き合うことができる。

本書ではこのように悪い習慣、欲望と付き合う方法が、さまざまなデータ、書籍、映画をあげながら解説されている。さすが海を越えてきた本といった形だ。

また、アメリカのマインドフルネス事情もよくわかる。さぁ、あなたの脳をハックしよう。

あなたの脳は変えられる 「やめられない! 」の神経ループから抜け出す方法

あなたの脳は変えられる 「やめられない! 」の神経ループから抜け出す方法

【献本】最近いただいた本【-2019年2月】

HIU公式書評ブログにもちょくちょく献本が寄せられています。いつもありがとうございます。

すでに書評にて紹介させていただいたものもありますが、改めて最近いただきました献本について紹介させていただきます。

以下が最近のいただきものでございます(順不同)。

 

サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル

サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル

 
脳が老いない世界一シンプルな方法

脳が老いない世界一シンプルな方法

 
素敵なご臨終 後悔しない、大切な人の送りかた (PHP新書)

素敵なご臨終 後悔しない、大切な人の送りかた (PHP新書)

 
お金と時間の悩みが消えてなくなる 最高の時短

お金と時間の悩みが消えてなくなる 最高の時短

 
マンションを買うなら60?にしなさい

マンションを買うなら60?にしなさい

 

 

 献本のお問い合わせは下記までお願いいたします。

bookrev.horiemon.com

 

【書評】まんがで学ぶのってすごく分かりやすくていいなぁ。『まんがでわかる 絶対成功!ホリエモン式飲食店経営 ~『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』外伝~』

本作はまんがで飲食店経営を学べる本である。FL比率、減価償却、そしてインスタ、店の空き時間の使い方など、非常に現場レベルの経営が学べる。

本作のストーリーは退職金でカフェを始めた主人公と堀江貴文の妹の未麻との出会いから始まる。

ざっくり言うと、主人公のダメダメ経営を未麻がコンサルするがホリエモンに煽られまくると言う話だ。

SNSを使って店を改善、インスタ映えを狙い、客入りが少ない時間はセミナーや近くの店にコーヒーを運び、軽食はカレーに絞り、と実際に飲食店を経営している堀江貴文監修だからこその泥臭い経営改善がまんがに現れている。

【書評】『みち』

絵本作家・五味太郎さんの初期の作品。いろんなものが通る道が次々と出てきます。あと何があるかねーなんて、子供と考えながら読むのも楽しい。

✴︎すこしひらがながよめるならひとりでもがんばればよめる。

みちっていろいろあるんだ
いつも、ようちえんにいくとき
あるくみちも
くるまがびゅんびゅんとおるみちも
ぼくのすきなでんしゃのみち(せんろっていう)もぜんぶ、みち。
ほかにも、
いままでしらなかったいろんなものが
とおるみちがあるらしい、、。

五味太郎さんの絵と文って事を
大人になってから知ったんだけど
子供ながらに
パンチの効いたこの絵が
なんだか好きだ!と思っていた。

字が少ないので、
ひらがなを覚えたてなら
ゆっくり自分で読んで達成感を
味わえます

読み聞かせするなら
5分で読めるので
なんか読めとせがまれたけど
今日はつかれちゃった。
でも、なんか読んであげたいって時に
おススメ。


みち (かがくのとも絵本)

みち (かがくのとも絵本)

【書評】しょうがないから高級車でも買うか 『なりたい人だけが資産家になれる』

「資産家じゃないのは、あなたが望んでいないだけ」

この本は賃貸不動産のイロハが書かれた本であり、自分には非常に解りやすく感じる。

私は祖父から賃貸用倉庫と砂利の販売権を譲り受けたことがあったが、賃貸不動産はやったことがなかったため大変勉強になった。

賃貸不動産のイロハではなく、「稼ぐことの基本」がである。

高級車は税金対策、自分で買うならプリウス一択

安く放置されたものに手を加えて高く販売せよ

ブームには乗らずにひたすら待て

全てのビジネスはインサイダーになることで儲かる

など、実際は事例と数字で解説してくれるのであるが、抽象化するとどこにでもある基本が記載されている。

その通り、稼ぐことの概念は共通なのだ。

最後に、この本では「そんなに稼いでもしょうがないので、日本に貢献しよう」と結ばれます。

そう資産家が行き着くところは同じなのだ。

資産家の思考を学びたい方、お子さんの教育に楽しめること請け合いです。

【書評】テクノロジーの進化により、好きなことをして遊んで暮らせる世の中が、もう間近に迫っている『僕たちはもう働かなくていい』

本書は、AIやロボットの研究に関わる専門家との対話をもとに、今後の私たちの働き方、生き方、また最適なAIとの向き合い方について書かれている。

多くの本を世の中に送り出し、また時間を大切に考える著者が「最近の著作のなかで、飛び抜けて取材と考察に時間と手間をかけた」と書かれていただけに、本文を読む前からとても興味がそそられた。

面倒なやりたくない仕事は全部AIに任せて、自分の好きなこと、やりたいことだけやればいい世の中。「遊びが仕事になる」そのような楽しい世界は、想像しただけでもワクワクしてくる。また著者はすでにその世界を実証しているという。

このようなテクノロジーの進化の一例として、本書では著者自身が体験したパーソナルモビリティ「カングーロ」やロボット「エリカ」について詳細にまとめられている。

用途によってロボットやライドモードに変形する「カングーロ」は、荷物を運んでくれたり、散歩も一緒にしてくれる。また自転車のように乗ることもでき、離れた場所から呼び出すことも可能だという。

また、パーソナルモビリティには、ただの乗り物としての存在ではなく、パートナーロボットとして一緒に出かけたいと思うような「楽しさ」が必要であるという。ただ単に便利さを追求するのではなく、それが人々の意欲的な行動に繋げられるようにするとは、まさに驚きである。

さらにパートナーとしてより実感しやすいのが23歳の女の子「エリカ」だ。第一印象は「かわいい女の子」そのもので、ロボットだとは想像もしなかった。会話や動き、はにかむ笑顔はとても自然だという。それほど現在のテクノロジーは、進化しているのだ。

また、すでにエリカは女子アナとしてテレビ局に入社しているという。企業の希望通りに黙々と働いてくれる「エリカ」は、必要不可欠な存在となり、多くのファンが増えるに違いないだろう。

新しい技術が世の中で活用されていくことは、とてもワクワクする。それにより自分の身の回りはどのように変化していくのか、リデザインされていく世の中は楽しみで仕方ない。

多くの人は、自分の幸せを考えるだけで精一杯だが、世の中が良くなるために自分の犠牲や苦労を厭わず、また他者からの中傷も気にせず行動出来る人は、本当に素晴らしく、誰にでも真似できることではない。まさに貴重な存在であり、感謝したいと思う。その日々の努力のおかげで私たちの生活は楽しく充実することができ、また幸せな人生へとつながっていくのだ。

【書評】入居者が決まらないオーナーへ『ライオンの飼い方』

「カワイイ部屋がなくて住む気がしない」

これは筆者の周囲の女の子達のセリフであるが、空室に頭を悩ませているオーナーの方が多いのではないであろうか?

そこで本日はエッジの効いた差別化を提案したい。

それは「猛獣飼育可」にするのだ。

ペット飼育可は今や差別にすらならないので、振り切ってみよう。

マンションの1階が空いていればゾウ飼育可はどうだろう?部屋が上下で空いていれば貫通させてキリンを飼育可にすればいい。丸太と冷蔵庫がおける倉庫を所有されているならライオン可がおススメだ。

投資における収支計算や入居者へのアドバイスの心配はいらない。

部屋を改造する際の補強の仕方、年齢別餌の与え方、運動のさせ方、果ては遊び道具の大きさと重さまで細かく指導されている。
これらすべての平均金額も記載されているのもうれしい。

周囲に人がいない田舎の物件の方がむしろ需要がある。DIYを本人負担にしておけばオーナーの手出しもないし、現状復帰無しなら次の入居者にも優しいはずだ。

筆者が子どもの頃はバブルであり、父の社長仲間(東京)がメスライオンを自宅で飼育していたと聞いたことがある(真偽は問わないでね)。

これは30年前の日本なら現実に可能な話なのだ。

今では不可能だと思うが、なんとも夢があること請け合いだ 

ライオンの飼い方―猛獣・海獣・珍獣・巨獣といっしょに暮らす!! (非日常実用講座)

ライオンの飼い方―猛獣・海獣・珍獣・巨獣といっしょに暮らす!! (非日常実用講座)

【書評】魂を呼び戻せ!すべては亡き人が心に在るために。『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』

「海外で死んだら、どうなるのだろうか?」

海外で亡くなった日本人の遺体を戻し、日本で亡くなった外国人を祖国に送り還す。

そのプロ集団を「エアハース・インターナショナル」という。

不眠不休で国際間の手続きをこなし、戻ってきた遺体にエンバーミング(防腐処置)と修復を施す。家族の元に還った遺体を見た時「生き返った」と誰もが口にする程の腕を持つ。

彼らの仕事は高度な技術だけに留まらない。

母親と一緒に泣き、家族に寄り添い気遣う一方で、ずさんな処置や手続きで手数料を何重にも取ろうとする業者とも戦う。家族にとって死は終わりではなく、その後の人生のスタートなのだ。悲しみを思い出が詰まった「魂」に変えるため、世界中の家族に遺体を「蘇らせて」還す。

もうその人はいないのだと家族が理解するために。

日本人とフランス人の夫妻がお子さんを亡くされた話は、何度読んでも胸が詰まる。

エアハースに届けてもらう「魂」を作れるのは、今の自分だけなのだ。

生きる意味を考えさせてくれること請け合いです。