HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】人生ゲームって意外と職業のステータス設定がリアル『万代かなめは遊びたい』

大人になると遊びにかける金額が上がる一方で、遊び方は限定されていく気がする。本作品はそんな遊び方が狭まる読者に様々な遊びを提供する。

高校一年生である万代かなめのリアクションが見どころの一つだ。テストで学年一位の彼女は必ずどこかの部活動に所属するという学校のルールに従い、部活の時間を勉強に打ち込めるように上級生のいない文化研究会に入った。しかし部室には同好会の名前にそぐわないおもちゃの数々、このおもちゃは彼女の好奇心を大きくくすぐっていく。

彼女と同じ目的で入部したのが、同じ学年でテストは学年二位の高良太陽。勉強に打ち込もうとするが毎回万代かなめの遊びに巻き込まれてします。一つのおもちゃに対する女子高生の好奇心に周りが巻き込まれていく、そんなコメディ感が本作品の魅力の一つだ。

本作品は人生ゲームやミニ四駆など、人数に限らず様々なおもちゃが一話ごとのテーマになっている。懐かしいものから本当はやってみたかったおもちゃまで、今後も様々なものが題材に取り上げられるだろう。最近遊び方にマンネリ感をおぼえてきたら、ぜひこの作品を手に取ってほしい。

万代かなめは遊びたい(1) (メテオCOMICS)

万代かなめは遊びたい(1) (メテオCOMICS)

【書評】『ストーリーとしての競争戦略 』思考の深さで、この本の価値は変わる。

楠木建さんといえば、経営学を学び人にとって必ず耳にする名前でしょう。
私が、この本を手に取ったのは、2回目。
スタートアップの営業企画として、壁にぶつかっている最中、昔読んだ本書を、ふと思い出した。
この戦略論、何がいいかといえば、ひとえにその「痛快さ」にある。
フレームワーク統計学に左右されない、楠木教授の慧眼があますことなく表現されている。この本自体が、ひとつの偉大なストーリーになっている。

また、インタビュー等でも、その言葉に引き込まれていく。

『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』(2010、東洋経済新報社)という書籍を出しているのですが、世の中、厳しいなと思うのは、お送りいただく感想の80%が「カネ返せ!」なんです。連日連夜、ご感想をいただきまくるのですが、なんで皆さん、そんなに怒っているのかなと思っています。僕はこのお怒りメールをきちんとフォルダに保存しているんですが、時々開くとあまりにもいっぱい入っているので、もはやビッグデータ状態になっています。
(引用 https://www.rakuten.ne.jp/gold/_event/business-insight/060/)

自分自身が、経営に携わり、頭をひねりながら、事業の利益を本気で考える人にのみ届く内容である。
自分がやらなければならない。強い責任感と実現したい未来がある方へオススメの一冊です。 

【ランキング】今週読まれた書評【2019/1/27-2/2】

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【書評】ホテルにいる全員が仮面を被っている。犯人なのか、お客様なのか、仮面はなかなか剥ぎ取れない。『マスカレード・ホテル』

本書は、東野圭吾氏の作家生活25周年を記念した作品「マスカレード」シリーズの第1作。ホテル「コルテシア東京」を舞台にした連作ミステリー小説である。また、本作は映画化され、2019年1月18日の公開から1週間で100万人を超える観客を動員した。普段小説はあまり読まない方だが、本書は一気に読んでしまうほどの面白さがあった。

事の始まりは、都内で起きた連続殺人事件、次の殺人事件は、10日以内にこのホテル内で起こると予測され、複数の刑事がフロントマンやベルボーイ、客室係に扮し潜入捜査が行われる。

ホテルにいるすべての人は、事件に関係している可能性があるため、刑事たちは常に目を光らせる。捜査を進めれば進めるほど、お客様一人一人には、疑わしい何かが潜んでいる。無理難題を要求してくるのは、犯人なのか。それともお客様なのか。

すべての登場人物は、まさに仮面を被り、姿を隠している。しかし事件の手掛かりは、各事件現場に残された謎の数字のみ、一体どのようにして、新たな殺人事件を阻止することができるのか。

また「マスカレード」シリーズは、累計355万部を突破した人気作品でもある。主人公二人の新人時代に遡るストーリー、第2作『マスカレード・イブ』さらに、警視庁に送られてきた密告状により、ホテル名物、大晦日のカウントダウンパーティー「マスカレード・ナイト」(仮面舞踏会)が舞台となる、第3作『マスカレード・ナイト』と続く。

本作の舞台となったホテル「コルテシア東京」は、日本橋の「ロイヤルパークホテル」がモデルとなり描かれている。著者の作品は、ヒット作『容疑者Xの献身』他、多くが日本橋を舞台としている。

著者は何度も同ホテルを訪れて、ホテルの裏側や内部事情、フロント、ベルボーイについて綿密な取材を行ったことにより、本作は出来上がった。映画では、ホテルの裏側やスタッフ同士のコミュニケーションの取り方など、忠実に再現されているという。ストーリーと併せて注目すべき点でもある。

「マスカレード・ホテル」、「ロイヤルパークホテル」映画とホテル、業界は異なるが、原作の映画化がきっかけとなり「ロイヤルパークホテル」では映画のプロモーションも兼ねて映画「マスカレード・ホテル展」が開催されている。

映画をイメージしたドリンクやデザートを楽しむことができ、また劇中で使用された衣装や小道具が展示されている。これらは「映画」と「ホテル」の両方のプロモーションとなりビジネスの面でも相乗効果が期待される。また、映画を観た後にはぜひ立ち寄ってみたいとも思わせる内容でもある。

原作での内容が映画では、どのように表現されているのか、また「マスカレード」シリーズ第2作、第3作のストーリー展開が益々気にせざるを得なくなった作品である。

【書評】とにかくメモって、なぜ?で深めて、後は行動!『メモの魔力』

本書ではSHOWROOM社長の前田氏が実践しているメモ術を公開している。
自由だからこそ迷子になりがちな現代。
そんな迷える若人たちを救ってくれるのが、
本書紹介のメモ術である。

ノートを見開き1ページまるまる使い、
左に事実、右に抽象化と転用を書く。
私流に変換すると、

① 事実をとにかくメモする
② 事実に対して、「何故そうなのか」という視点で考え、書く
③ ②をもとに、自分ならどう行動するかを書く

要は「事実→なぜ?→行動」を繰り返すのである。

またそのメモ術を応用した「自己分析1000問」が非常に面白い。
ここまで自己分析をした人間が日本にどれだけいるのだろうか。
上記のメモ術で自己分析することができれば、やりたいことは自ずと見つかってくるような気がする。

私は暗記が得意な反面、思考することが不得意な人間である。
ただこれからの時代は「思考し、行動できる人間」が価値を持つのだと思う。
私が本書を手に取ったのも、その焦りからだ。

本書を読み終え、まず私が取った行動は「4色ボールペン」と「ノート」を買ったことだ。
ジャンル関係なく、まずはメモ術を実践してみたいと思う。
まずは小さなことから、始めてみませんか?

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

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【ランキング】今月全く読まれなかった書評【2019年1月】

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【書評】『211 〜長谷川穂積、ベルト奪還までの日々〜』

211 〜長谷川穂積、ベルト奪還までの日々〜

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皆さんは格闘技は好きですか?私は好きです。最近、キックボクシングを始めました。やってみてわかったことは、『あ、やっぱりやるものではなくて見るものだな』ということでした。

蹴られると痛い、殴られても痛い、走りはきつい、憧れていたミット打ちでは拳が痛くなる。
動画を見て自分の胸を熱くしてくれた選手は毎日これ以上にきつい練習をしているんだ。と考えると、肌でその選手の凄さを実感できます。

本書は元プロボクサーの長谷川穂積選手の防衛失敗からベルト奪還までの211日の物語であり、5年間君臨した王座からの陥落と最愛の母との別れ、この2つの試練を乗り越える長谷川穂積選手にフォーカスしています。

華やかなリングの上の光景ではなく、リングの下でスポットライトが当たっていないところで起きていることをぜひ、読者の皆様に知ってほしいと思います。「No pain No gain」の意味がきっと分かります。最愛の人を失った痛み、王座陥落の精神的な痛み。

様々な歴代のチャンピオンの著書を読みましたが、皆、チャンピオンになるだけの理由があると思いました。

コツコツと努力していると何か間違っている様な気がして、他にもっと簡単な方法があるのに自分は効率が悪い方法をしているのではないかと焦ってしまいます。ネットニュースや本のタイトルもそのような効率化を重要視したものが目につきやすいからでしょうか。

それでもチャンピオン達が教えてくれることはその正反対の「栄光に近道なし」ということでした。


【書評】糸井ワールドが、綿密につくられた一冊。『他人だったのに。』

糸井重里の「小さいことば」シリーズの2018年度版。
本、紙という表紙の紙にもこだわりがあり、紙そのものに硬さがあり、印刷のかすれや、繊維の厚みを楽しむことができます。

私が、この本が、ふと目に入ったのは、なんだか最近少し肩に力が入っているな、と気疲れしているときでした。

この本は、糸井さんが徒然なるままに、言葉を並べているキャッチコピー集のような成り立ちをしています。

その中で、糸井さんの世界観が、幅広く詰め込まれています。

二六二
みんな孤独で、みんな元気で、みんなたのしそう。
これが、いちばんいいんじゃないかという気もする

〇三八
じぶんの頭で考える人になるためには、
じぶんの頭で考える回数を増やすことだと思う。
大きい問題を、小さい問題の組み合わせとして見る。
そして、小さい問題の答えを、日々出していく。
正解か不正解かにとらわれないようにして、
一日ずつ、じぶんで考えて、なんとか結論を出す。
結論を、「出してみる」ではなく「出す」。
毎日、今日できることを、
じぶんなりに考えて、じぶんなりに判断する。
その回数が積み重なって、
じぶんで考える人になる。

おのおのの人生というストーリーは、多様なんだということを、考えさせてくれます。
にんげんの考え方の違いを認めている中で、糸井さんは心を強く、道を決めています。
その伝え方が、表と裏、上か下か、横やナナメ、浅くもあり、深くもあるように、表現の幅を感じさせます。

これを、入口に、糸井さんの運営する「ほぼ日刊イトイ新聞」のコラム、対談などへ派生して、もっと彼の言葉を知りたいと思わせる一冊でした。

他人だったのに。

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