本誌は、本誌編集長である宇野常寛氏が運営するオンラインサロン「PLANETS CLUB」の協力のもとに発行された。
宇野氏が提唱する「遅いインターネット計画」や「チームラボの挑戦」、「シリーズインタビュー」など、複数のコンテンツが掲載され、とても興味深い内容が満載である。
その中でも最も印象深かった記事、シリーズインタビュー「この人と始めるこれからのはなし」宇野氏が直接、児玉健氏へインタビューした『遊び人をアップデートせよ!』について紹介する。
児玉氏は、サラリーマンとして不動産営業の仕事をしていた経験もあるそうだが、そのまま継続していく人生と新たな道へ進む人生、どちらが面白い人生になるかと考え、退職したそうだ。もちろんその当時は、今の姿を想像していない中での決断だ。
そして、現在は「プロの遊び人」として世界中で活躍している。なかなか想像しがたい職業だが、その主な活動は「プロ人狼プレーヤー」「ゲームマスター」として「人狼ルーム」を複数運営し、また宇野氏ともそこで出会ったそうだ。
さらにもう一つの職業「けん玉パフォーマーZOOMADANKE」として、けん玉を広めるパフォーマンスを行っている。このように「遊び」も児玉氏にかかれば、職業として成り立っていくのだ。
今後のAI化の導入等により、必然的に世の中は変化し、人々の余暇は増加する。「遊び」が仕事になる時代がやって来るといわれているが、児玉氏はすでに、その先端を走っているということだろう。
児玉氏は、評者が所属するオンラインサロンHIU(堀江貴文イノベーション大学校)での、イベントがきっかけで知った。まさに職業「プロの遊び人」というのが相応しい雰囲気であった。本誌には、コミュニケーションが苦手と書かれているが、まったくもってそうは感じさせないところもプロの技なのだろう。
その際に体験した遊びは「チャンバラ合戦」というものだ。初めはどんな遊びなのか想像できなかったが、勝利を目指し各グループが一丸となり、夢中で楽しめた。大人になってからの「遊び」で一番記憶に残っている印象深いものとなった。
しかし正直なところ、この面白さを文章で表現するのは、非常に難しい。やはり体験した人でないとわからないものなのだ。
大人になると誰しも新たなことにチャレンジする機会が少なくなり、同じことが繰り返される。しかし自分の知らない世界を知り、体験できるということは、自分自身の成長にも大きく繋がり、そこからまた新たな発見や発想が生まれる。
来る2月2日に六本木でこの「チャンバラ合戦」が再び開催される。今回は、本誌編集長の宇野常寛氏他豪華ゲストが参加する予定だ。もちろん一般の人も参加できる。
是非新たな体験をし、遊びをアップデートしてみてはいかがだろうか。
詳細については、こちらから
https://expo.horiemon.com/
PLANETS vol.10
- 作者: 宇野常寛,家入一真,イケダハヤト,伊勢崎賢治,井上明人,猪子寿之,押井守,落合陽一,乙武洋匡,片渕須直,岸本千佳,黒井文太郎,児玉健,近藤那央,坂本崇博,佐渡島庸平,消極性研究会,鷹鳥屋明,たかまつなな,橘宏樹,為末大,張彧暋,走るひと編集部,ハリス鈴木絵美,福嶋亮大,藤井宏一郎,前田裕二,丸若裕俊,箕輪厚介,村本大輔
- 出版社/メーカー: PLANETS/第二次惑星開発委員会
- 発売日: 2018/10/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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