HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】「今」を真剣に生きよう『嫌われる勇気』

嫌われたくない。分かっていても行動できない。
何かと理由をつけて、結局何もできない。
本書は「アドラー心理学」の解説書であり、そんな方々の背中を押してくれる書である。

人は他者と比較・競争するから優劣関係が生まれる。
比較は過去の自分とすればいいのだ。
なぜなら、人はみな対等だから。
自分と同じ一人の人間として、真摯に向かい合うことが大事である。

「変えられるもの」と「変えられないもの」を見極め、変えられるものだけ変えればいい。
他人は変えられないけど、自分は変えられる。
行動できない・変わることができない我々に、アドラーの言葉がひしひしと伝わってくる。

私自身気にし過ぎな性格で、勇気がない人間だと思っている。
ただ本書を読んで、「〜な性格」だとか「〜な人間」と考えるから変わらないのだと感じた。
「気にしすぎている」「行動していない」等、行動として置き換えれば、「変えられるもの」として認識することができる。

変わろうとすると「不安」が生まれる。
未来は誰にもわからないからだ。
それを変わらないことへの「不満」と天秤にかけた時、わずかでも変わる方を選びたいと思ったなら迷わず選べばいい。
大事なのは「過去」でも「未来」でもない。
「今」をしっかり見て、前に進む勇気を持とう!

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

【書評】エネルギー論で生物学の壁をぶち破る『生命、エネルギー、進化』

今まで明確に描ききれていなかった進化上のビッグイベント、「生命誕生」と「真核生物の誕生」に関して、エネルギーという観点を持ち込んで従来より大幅に明瞭なイメージを描き出した力作です。

生命誕生については、私は「まず遺伝子ができて、それを包む膜ができて…」と、なんとなく思ってました。しかし本書の主張は「いやいや、生物が何をやるにも(遺伝子を合成するにも、膜を合成するにも)まずエネルギーが必要でしょ!生命がそもそもエネルギーをどこから手に入れたかをまず考えないと!」というもの。生物のエネルギー源はプロトン(水素イオン)の濃度勾配なのですが、それが実は太古の海底で自然にできたある構造体に由来する、というお話。水と岩石からなる無機的な世界と我々生物には、実は明確な境界がなく、連続的につながっていると気付かされます。

進化ついては、「魚が誕生したあたりで、進化上のメインイベントはほぼ終わりでしょ。」と、この本を読むまで思ってました。でもこの本を読んで、「いやいや、バクテリア(核のない小さくて単純な細胞)から真核生物(核のある大きくて複雑な細胞)が生まれた時点で、進化なんてほぼ終わりじゃん!」と考えを改めました。真核生物の誕生は、進化の長いプロセスの中でもぶっちぎりで高い壁で、かつその後の複雑な多細胞生物の進化に不可欠なイベントだったのです。エネルギー面での研究から、バクテリアが寄り集まっても決して多細胞生物は誕生しないと予想されるのです。

この驚くべきストーリーは、仮説の域を出ておらず、根拠が不十分な部分もあり、それは著者のニック・レーン博士も認めています。しかし著者自身や他の研究者の研究成果を引用して可能な限り根拠を積み上げ、緻密に語っていきます。紹介される研究成果が多岐にわたり、またエネルギーに関する議論は難解で、読みやすい本ではありませんが、重要で衝撃的な一冊です。

生命、エネルギー、進化

生命、エネルギー、進化

【書評】英語をどんどん話してみたくなる一冊『英語は3語で伝わります【どんどん話せる練習英文100】』

 

日本人は複雑に文を作る癖がある。複雑だから伝わらない。上手く言葉が出てこない。本書はそんな根本的な問題を「シンプル英語」で解消してくれる。

文法は「主語動詞目的語」というシンプルな形。
動詞は具体的で簡単な動詞を使う等、本書は実用的な英語活用方法を教えてくれる。
学校で習ったようなBe動詞、受動態、難しい動詞を使わなくても、充分外国人に伝わる英語は話せるのだ。

「イディオムを使わない」ことも大事だ。
be interested inのような中学校で必ず習うイディオムでさえ、前置詞が入ることで文が長くなり、伝えたいことも後ろ倒しになってしまう。
聞く側からしたら結論を早く知りたいと思うだろう。
日本人は、無意識に聞き手側を意識してない英会話をしているのだ。

私自身そこそこ英単語や英文法は覚えているが、上手く話せない。
何度も英会話にチャレンジしてみたが、長い文章を作りがちで話し出しが遅くなってしまう。
そんな自分にとって「3語で話す」英会話は衝撃的だった。
どんどん実践してみたくなる。

あくまで英語は自分のことを伝えるためのツールである。
「英語が話せる」ことがゴールではない。
自分のことをもっと幅広い人に知ってもらうために、「シンプル」な思考で英会話にもっと取り組んでいきたい。

英語は3語で伝わります【どんどん話せる練習英文100】

英語は3語で伝わります【どんどん話せる練習英文100】

【ランキング】HIU公式書評ブログ歴代PVランキング【祝2周年】

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【書評】ルールを知れば怖くない『仮想通貨で勝つすごい指針【袋とじ】著者の保有銘柄と投資割合を大公開! 』

 

人が不安を感じる理由は、その対象が“未知”だからだと思う。ルールを知ることでそのゲームの参加方法がわかれば、不安はなくなり野球もサッカーも面白くなる。仮想通貨に対しても同じことではないだろうか。

本書は仮想通貨への投資(投資か投機かの議論は隅に置きます)によって大きな利益を得た指針さんによる、仮想通貨市場のこれからの未来やその未来に向う市場の動向、今からできるテクニックなどが記されている。印象的だったのは決してパッションに頼らず、市場の動きを分析をしルールを知り、一つ一つ仮説によって結論づけた上で次の未来を予測していく彼の思考だ。

まだまだ値動きの変動幅が大きい仮想通貨は、人の感情を必要以上に高ぶらせる力を持っている。人である以上その影響を全く受けないことはないのではないだろうか。そのような時に感情にブレーキをかけ冷静さを取り戻してくれるものがルールと、仮説に基づいた思考だ。

仮想通貨に対して漠然とした不安を拭いきれない方は、ぜひ本書を手に取ってほしい。ルールを知ることで冷静な思考を手に入れられるだろう。そしてぜひ自己責任の範囲で次の一手にチャレンジしてほしい。

※本書評は本書同様に仮想通貨の売買によって生まれた収益・損益に対して、一切の責任を負いません。必ずご自身の責任と判断のもとに行動してください。

【書評】英語の発想を変える『英語は3語で伝わります~どんどん話せる練習英文100~』

本書は30万部突破した『会話もメールも英語は3語で伝わります』の実践編で、かつての英語のイメージを覆す発想により、英語が楽に話せるようになるのだ。

日本語を外国人に教えていた時に感じたことは、母国語であっても文法は難しい。どうしてこうなるのか?と聞かれても、説明に困ることもある。日本人だから100%正しい日本語が話せるかというと、そうでもないのが現状だ。

また、母国語の文法を正しく理解できないと、英語等の他言語も正しく話せないそうだ。しかし実際問題として、必要に迫られたときは、正しい文法よりも相手との意思の疎通が第一優先である。

本書の根本は、英語の捉え方を単純にするというところだ。学生時代日本人は、文法は正しくても伝わりにくい英語表現を学んできた。そのため、学校で習った文法を使って正しく話すと考えると、気が重くなる。また、常にお決まりな文章が多くなり、結果として、英語を苦手とする人が増えてしまった。

本書では、主語、動詞、目的語のたった「3語」で伝わる英語表現と「3語」で話すためのコツが紹介されている。複雑な英語表現をシンプルに変えることにより、英語に対する苦手意識を取り払い、より相手にも伝わりやすい英語が学べるのだ。

be動詞を避け、受動態を捨て、難しい単語も捨てていくのが「3語」で話すためのコツだという。どこまでもシンプルになりすぎてこれでいいのだろうかとも感じるが、確かに本書で紹介する英語表現は、わかりやすい。

また、多くの日本の魅力を伝える表現が掲載されているため、国際的なビジネスの場でも利用できる。さらに、オリンピックに向けてボランティアスタッフとして活躍したり、訪日外国人と接する機会が増える人もいるだろう。本書を読み、今から2020年に向けての準備を始めていこう。

英語は3語で伝わります【どんどん話せる練習英文100】

英語は3語で伝わります【どんどん話せる練習英文100】

【書評】黒崎さんがラッパーだったとは『堀江貴文VS.鮨職人 鮨屋に修業は必要か?』

本書は「鮨屋に修行は不要」で炎上を起こしたホリエモンこと堀江貴文鮨屋の大将8人による対談本である。最後にはその発言の真意が明かされる。

鮨屋に修行は不要」に対し、各人がどんな修行、否、理不尽を受けてきたのか。またこだわっていることが何かについて話されている。

一読したところ共通点は「美味しさは魚依存」、「仕込みは効率的に学ぶ」、「握りは数をこなす」、「大事なのはコミュ力・おもてなし」、「外国人がすごい」だろうか。

ところで本書に登場する「はっこく」、「鮨一幸」は評者が行きたい鮨屋をあげてくれと言われれば、すぐに思いつく鮨屋であり、本書によりすごく刺激されてさしまった。「はっこく」は近々行きたいなぁ。ちなみに、この書評執筆時点で評者も定期的に通う「くろ崎」には明日予約があり明日が楽しみになって仕方がない。

そんな鮨をさらに旨くする本書を読んで美味しい鮨を食べる人、そして美味しい鮨屋が増えるといいなぁ。

堀江貴文VS.鮨職人 鮨屋に修業は必要か?

堀江貴文VS.鮨職人 鮨屋に修業は必要か?

【ランキング】今月読まれた書評【2018年12月】

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29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。 (オープンブックス)

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投資家が「お金」よりも大切にしていること (星海社新書)

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【書評】ガチめな日本酒マンガ『酒と恋には酔って然るべき』

タイトルから酒飲み女子漫画かなと思いきやガチすぎる日本酒漫画です。日本酒のカップ酒のお燗をレンチンで作ったかと思いきや、後輩男子に「日本酒って温度によって名前が変わるのよ〜」と語る酒好き女。

宅飲みをすると言われれば酒屋へ行き、にご酒をゲット。会社でにごり酒どぶろくの違いを語り怒られる。

一方で、恋したい主人公は将来の彼氏と飲む予定の新政No.6を毎日眺め想いを馳せる。

まだ一巻しか出ていないが、かなりマニアックな日本酒の薀蓄がで出来ている。思わせぶりをお互いに続けて一向に進まない恋愛模様。そしていったい二巻ではどんなマニアックな話になっていくのか期待の作品である。

 

酒と恋には酔って然るべき(1)(A.L.C.DX)

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