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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】最初爆笑、最後ほっこり『バカとつき合うな』

 

本書を手に取り、まずは見出しをサーっと見てみてください。色んなバカの種類が箇条書きになっています。きっと思わず吹き出してしまうようなタイトルが、いくつか見つかるはずです。

立ち読みしてて、思わず爆笑し、横に居た高校生の娘に見せた、見出しのタイトルは、“我慢を美徳にしたがるバカ”。日本には我慢することが美徳みたいなとこ、ありませんか?自分が苦しむことで、誰かのためになっているならまだしも、誰のためにもなっていない、わけのわからない縛り、学校や職場、家庭でも、ありませんか?本書は今までずっとモヤモヤしていた、そんな気持ちを代弁してくれます。

そうそう!これこれ!よくぞ言ってくれました!という爽快感‼︎色んなバカを次々とディスる中で、ふと気付くと、あれ?自分もコレ当てはまるなー!と、恥ずかしくなるバカも登場してきます。ただ、その時に、コレ、自分じゃね?と、思えるバカは、まだかわいいバカだと、自分を肯定してみたり…。

ただ、本書は最後の章で、著書である堀江さんと西野さんがお互いをバカだと言い合い、また自分自身のこともバカだと認め、どのようにバカか説明しています。この章では、まったく別の幼少期と青春時代を過ごした二人が、大人になり、自由という価値観で意気投合し、お互いを愛を込めて、バカと言い合っています。私は、そこになんとも言えないお二人の温かさを感じ、ほっこりした気持ちになりました。
基本的には爆笑の連続ですが、最後はほっこり。

個人的には毎回登場する、挿絵のセリフが本当に大爆笑でした。職場や学校でイライラしてる方は、書店へGo!

バカとつき合うな

バカとつき合うな

【書評】永久?!保存版。『バカとつき合うな』

「あーいるいるこういう人」「私はこんなことしてない、セーフ」「私やばー」と目次だけをみても楽しいですが、本の中にある24のバカをちゃんと読んでいくとドキッとします。

自分の中にも沢山いる、悪いバカが…
バカな人を笑うが行動しない、そんなバカにはなりたくない。

学校や社会で植え付けられた常識や、人と群れることへの安心感。今までそうだったんだからそうしなければならないというわけのわからない常識。FF外から失礼します。未来を想像してビビる。肉我慢。死ぬ事。必要ですか?

今いる場所に疑問を持ってる人、脱皮したい人、これからやるぞって人、今を楽しみたい人、色々…。そんな人にオススメの一冊です。行動せよ。そのことによって、存在せよ。

最後に、堀江氏、西野氏がお互いのことや自分の事を語る第3章に、ほっこりして本を閉じます。バカな自分が数年後、もう一回読んで、自分がどういうバカになってるか確認してみるのも良いかもしれませんという意味で、“永久!?保存版”です。

バカとつき合うな

バカとつき合うな

【書評】自分の時間を生きるために『バカとつき合うな』

本書は、24通りの「避けるべきバカ」について指摘している。それはまさに、確信をついた笑える内容だ。またラストでは、著者の堀江貴文氏と西野亮廣氏がお互いの「いいバカ」について、さらには「自分自身のバカ」な部分について書かれているところが見どころだ。

今、自分は自由なのか。本書の内容はここから始まる。自由でないと感じているのなら、その答えは「バカと付き合っているからだ」という。まさに単純明快だ。

本書では何回「バカ」という言葉が出てくるのだろうと思うぐらい「バカ、バカ、バカ」が続く。しかし、ここまでハッキリ書かれていると、逆に清々しい。きちんと「バカ」の種類を見極めようという気になってくる。

自分の周りにいる人は、どの「バカ」にあてはまるのか。また、自分自身はどんな「バカ」なのか。そのようなポイントに注意して読んでも面白いだろう。

このように、多くのバカを紹介しているが、最終的なバカは、厄介な人々ではなく、自分の時間に大きな影響を与える「死」が本当のバカだとも書かれている。

評者自身、死なずに生きる選択肢があると考えている。例えば子供の頃は、還暦を迎えた人は、おじいさんおばさんといわれていた。しかし現在の還暦を迎える人々は、見た目も若く、仕事でもバリバリと活躍するような人たちが圧倒的人数を占めている。人によっては、お兄さんお姉さんと思える60歳も実際に存在する。

見た目の若さは、身体の若さにも比例しているため、明らかに時代と共に死が遠ざかっていることに違いはない。

また研究によると「自分は長生きする」というような、たとえ根拠の無い自信でもそれは寿命に影響するようだ。すると、自分が死なない人生を歩むと決めれば、そうなる可能性も十分にあると考える。

そのような世の中となっても、まさに自由に「バカではない」または「いいバカ」な自分の好きな人たちと、好きなことだけして生きていく。そういう人生を生き続けることに変わりはないだろう。そのためには、まず本書を読むことがその入り口となるはずだ。


バカとつき合うな

バカとつき合うな

【書評】あの感動が再び『クリスマス・キャロル』

 

本書は、1843年イギリスの国民的作家チャールズ・ディケンズにより、出版された。その後クリスマスごとに4つの物語が書かれ、本書を含む5つの物語が一冊のクリスマスブックとしてまとめられ、人気を博した。

170年以上の間、世界中で愛され続け、現在では小説のみならず、絵本や漫画にもなり、またミュージカルや映画化もされているため、大人から子供まで幅広い世代が楽しめる作品だ。

このように本書は、世界的名著であるため、多くの翻訳本が発売されているが、本書の訳者「村岡花子氏」は『赤毛のアン』の訳者でもあり、NHK朝の連続テレビ小説花子とアン』で村岡氏の半生が伝えられ、過去10年間の朝ドラの中で最高視聴率を記録するほどの人気となった。

本書の主人公スクルージは、ケチで冷酷で薄情と言われ、いつも機嫌が悪く、長年笑ったこともなかった。人々が華やぐクリスマスでさえも「くだらない」というほどであり、自分の身内に対してもその態度は変わらない。そのため彼のことを良く言う人は、誰もいなかった。

そんな時、長年仕事仲間であり亡くなったはずのマーレイが長い鎖に巻かれ、クリスマスイブの日にスクルージのもとに現れた。もちろんその鎖には意味があり、そのような運命から逃れるチャンスを与えるために3人の幽霊と会わせた。

本書の見どころは、3人の幽霊が、それぞれスクルージの過去、現在、未来を改めて本人に見せることにより教えを与えたことだ。そこには、過去への後悔と現在の自分の言動、あまりにも酷で悲惨な未来があった。

本書では、スクルージという主人公を通して多くの教えを与え、また改心することもできたが、実際には誰の心にも「スクルージ」のような部分は存在すると考える。本書を読むことにより、多くの人々が自らが作った見えない鎖から逃れられることを望んでいる。

さらに近日中に、本書『クリスマス・キャロル』が映画、ミュージカルとして上演されるため、本書を読むには、まさに、今がベストタイミングなのだ。

11月30日公開、映画『Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~』では、著者チャールズ・ディケンズにより、本書『クリスマス・キャロル』の誕生秘話が明かされる。

また、12月12日から堀江貴文氏主演ミュージカル『クリスマスキャロル』が8年ぶりに再演される。“WAGYUMAFIA”の会員しか食べられない豪華な食事と共に楽しむミュージカルは、今までにないスタイルだという。

映画、ミュージカル鑑賞の予習として本書を読み、素敵なクリスマスシーズンを満喫しよう。

ミュージカルの詳細、チケット情報は、こちらから。

 

堀江貴文主演】ミュージカル『クリスマスキャロル』
■公式サイト:http://christmascarol.jp/

■チケット取扱い
プレイガイド:https://ticket.line.me/events/1102

■公演に関するお問い合わせ先
xmascarol1812@gmail.com


クリスマス・キャロル (新潮文庫)

クリスマス・キャロル (新潮文庫)

【書評】私は私。 『ロマンティックあげない』

 

女性は優しく笑顔で、尽くしたり、言うことを聞いたり、自らを差し出す側である、という固定観念はいい加減にして欲しい、という意味がタイトルには込められています。
著者はアニメ「ドラゴンボール」の主題歌に元気付けられていたようで、エンディング曲の「ロマンティックあげるよ」をもじったタイトル。

日常生活には沢山「変だな」と少しでも違和感を覚える事が沢山あることに気づきます。例えば、飲食店のメニューやお菓子の箱などについてる「写真はイメージです」についてや、実は期限があるコスメたちを使いきれないことなど、こういう日常の小さな「変だな」ということに対してうまく言葉で言えないところを爽快に書いてあり、「ここまで思うか(笑)」「わかるわかる」と笑えるところが沢山ある本です。
私は「心がこもったはタチが悪い」に注目。保育士や手作りの仕事が多くて疑問をもつ人は読んだら、勘違いに気付かされます。(私保育士。)

タイトルに込められた思いが特に出ている部分が、白い服に対する男性たちのイメージの事を書いたところと、ピンクのシャツを着た男性と青いシャツを着た著者ががすれ違った時に男性から言われた言葉について書いてある部分だと私は思う。
しかし、私たち女性側も男性はこうだっていうイメージをうっかり持っている部分もあるので反省しなければいけない。

いかに個人的であるかがこれからは最重要だと著者は語っています。女性もしくは男性はこうあるものだとか、みんながもしくは有名人がやってるから私もとか、そんなことに偏って考えて生きてたらつまらない。自分が見たものに興味を持ったり変だと思ったり。自分が、面白い、好きだと思うことを信じて自信を持って生きてたら絶対楽しい!
そう思わせてくれる。

ロマンティックあげない

ロマンティックあげない

【書評】ストレスだらけの社会にこの一冊!『心配事の9割は起こらない』

 

本書は禅僧の枡野氏が、不安や悩みを抱えながら生きる現代人に対してのメッセージをまとめた本である。
様々な相談を受けた枡野氏曰く、現代人の悩みには「実態がない」のだという。

ほとんどの不安や悩みは「妄想」や「思い込み」、「勘違い」や「取り越し苦労」で出来ている。
ポイントは「捨てる」ことである。
勘違いや思い込みをなくすことで、目の前にいる人の見え方が変わってくる。
他人から与えられているストレスは、実は自分の色眼鏡が原因だったりする。

「あからさまにする」ことも大事だ。
日本人の「我慢」は美徳ではあるが、時にはその美徳が自分自身を苦しめる毒となる。
一人で抱え込まず、助けを求める。
自分の不得意分野は他人に任せる、頼る。
一人で生きようとしないこと。
プライドを「捨てる」だけで、心は大分晴れやかになるだろう。

仕事、恋愛、人間性、経歴...
現代人はどうも「完璧」を求めすぎている気がする。
足りないものをがむしゃらに求めるより「もう十分足りている」と考え、もっと「捨てる」「頼る」を意識すべきだと私は思うのだ。

【書評】オリジナルの連載開始は20年前・・・!『SHAMAN KING THE SUPER STAR(1)』

 

本作品はシャーマンの物語だ。シャーマンは霊の力を借り、この世とあの世を繋ぐ役割を担う。本作品のシリーズのオリジナルである『シャーマンキング』が週刊少年ジャンプで連載を開始したのは今から20年前だ。勝ち負けを問題にしないストーリー展開はどこか曖昧で、当時中学生だった私にとっては掴みづらい漫画だった。とはいえ登場人物に合わせた武器や幽霊、必殺技など次の回を楽しみに待つには充分な要素が詰め込まれていた。

本作品は里矢村に着いた、三代目イタコのアンナであるアルミ・ニウムバーチの物語が中心となる。この“三代目イタコのアンナ”という表現も面白い。もとはイタコという役割であるアンナを指す言葉であったはずだが作品を跨ぐいつの間にか、登場人物の作品内の役割を指す言葉に変化している。もちろん重要な役割としてだ。

作者の武井宏之の作品は読み切りも含め全て読むべきだ。なぜなら全ての作品は繋がっているからだ。その繋がりを伴奏するのは彼の音楽性だ。そこに言及された記事は残念ながら拝見できていないが、おそらく各作品に散りばめられてる70〜80年代の輸入音楽の世界観が彼の世界観のベースを担っている(のではないかと思っている)。彼の作品の舞台の多くは日本だが、どこか民族学的な魅力を感じるのは扱うテーマだけが理由ではないだろう。

シリーズを愛読していた方もこの作品を初めて読む方も、本作品を読んだ後にはぜひ作者のこれまでの作品を読んでほしい。

【書評】ヤリチンもヤリマンも、すべてには理由がある『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』

 

好きになってくれた人を、好きになれない。好きな人が振り向いてくれた途端、好きではなくなってしまう。

この問題は、相手に問題があるのでしょうか。それとも自分でしょうか。本書では「ナルシズム」と「自己受容」の関係性に焦点を当てこの問題を解説しています。自分の欠点や短所を受容できないあなたは「自分磨き」などで武装します。そして、理想の相手が振り向いてくれても武装していない「本当の私」をさらけ出すことができず、相手から逃げ出します。「本当の私を知ったら、どうせ嫌いになる。」と。

ヤリチンを好きになる女性はヤリチンを好きにならざるをえない理由があります。自分のことが嫌いな人は自分のことを好きになってくれた人を嫌い、自分を愛してくれない人を選びます。自己受容できていない人は、告白されても「私みたいな人間を好きになるなんてありえない。」と相手を拒絶します。その点、ヤリチンは多くの人とセックスしている自分が好きなだけで、別に相手のことなどなんとも思っていません。あなたのことなど、好きでも嫌いでもなんでもないのです。

「私のことを好きになる人なんか絶対いるはずがない。」と逃げるあなたは、好きな人よりもヤリチンといる方が落ち着くのかもしれませんね。だって、どちらかというとヤリチンはあなたのことなど嫌いですしね。「おれみたいな最低のクズとやれる女なんて勘弁してくれよ。」って。自分のことを嫌っている人は、自分のことをちゃんと嫌ってくれる人間を選びます。

【note】オールタイムベスト書評100|③モテ

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HIU公式書評ブログではこれまで数多くの書評を紹介してきました。

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そこで、まもなく1000編を迎えようとしている書評の中から『オールタイムベスト書評100』をまとめました。

note.mu

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今回は第3弾として当ブログでも大人気の『モテ』に関する書評を選定。基準はこれまでの売り上げ冊数、記事のPV、運営からの推し、今回全部で9つの書評が選ばれました。有料とはなりますが、厳選された良質な書評のみ見ることができます。

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※第4弾以降は以下を予定しています。第6弾までで全100書評を紹介予定。
第4弾 未来を考える
第5弾 物語
第6弾 マッハ新書
※なお、今回初回限定で200円での販売となっています。今後値段変更、アップデートも考えられますので今のうちにお買い求めください!。
※また最終100書評を厳選予定ですがマガジンで購入すると今後のアップデート分全てが読める予定ですのでマガジンの方がお得となっております。

 

目次
・自然に湧き上がってくる興奮や欲情とは無関係に勃起したり、射精したりしなければ成り立ちません。
・AV男優は日本で70人。東大生よりもイリオモテヤマネコよりも少ない
・「セックスするなら男優さんがいいけど、一緒に寝たり抱きしめられたりするのは彼氏がいいっていう子が多いかな」
・私たちは分かり合えるはずだ。
・これから世の中に出ていく女の子へ。
・今さら人には聞けない
・ふいのボディタッチよりも大切なこと
・ちょっとした気づかいで、一流の人になれる
・日常で差がつく!

 

 

【書評】「新しい学力」をもった小学生の感想文に驚愕! 『子どもの学力は読解力で決まる!』

 

知識や技能を実生活に活用する「新しい学力」が近年求められている。
齋藤孝教授は上記の学力を「読解力」と置き換え、
それを小学生の時に身に付けるべきだと提唱している。

齋藤氏は「読解力」を得るためには「名作を読む」ことが必要だと語る。
本を読むことで、日常の会話では身に付かない「書き言葉」を身に付けることができるからだ。
「書き言葉」の意味をとれるようになれば、自然と生きるために必要な「共感力」「要約力」「伝達力」も習得できる。

名作の読ませ方としては、「音読」→「要約」→「書き込みながら読む」→「感想」の順番が良い。
「音読」で書き言葉と表現をしみこませ、「要約」でまとめさせ、
「書き込みながら読む」ことで客観、主観を分けさせ、
「感想」で名作が腹落ちしているかを確認する。
上記を何冊も繰り返していくことで、
小学生のうちに、今後生きていくのに必要な「読解力」が鍛えられていく。

本書の最後には芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を読んだ、
小学生が書いた感想文が掲載されている。
「自分が小学生の時は、こんなレベルの感想文書けなかった」と思うものばかりで、
今必要な「新しい学力」とは、こういうことなのかと実感させられる。
ぜひ一度手に取っていただき、今後を生きるために必要な「新しい学力」というものを理解してほしい。