HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】狂え!落合陽一『日本再興戦略』

人類が転換期にある時、時代を変える一冊が生まれる。筑波大学准教授、メディアアーティストの落合陽一による本書により時代がアップデートされるであろう事を疑わない。

本書ではまず欧米神話を見直し、その上で日本とは何かを考え直すこと。そして、テクノロジーを用いて日本再興のためのグランドデザインを描いている。

詳しい内容は本書に譲るが、落合陽一が伝えたいことは一つだと感じる。それは座右の銘である「変わり続けることを変えず、作り続けることをやめない」ということであろう。本書を読んであれこれ批評することは簡単だ。しかし、批評をしていては世界は変わらない。世界を変えることができる若者が、手を動かし生きていくしかない。

指数関数的成長にとって、全ての点はいつでも始まったばかりだ。

 

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

 

 

【書評】整理・整頓・清掃・清潔・躾『トヨタ流「5S」最強のルール』

本書はドSのエリカ様に5Sを竹刀を振り回しながら教えていただけるなんともステキな物語である。

舞台はとある本屋さん。片付いておらず、どこに本があるかも分かりにくい、挨拶もあまりしてくれないし、電話対応も良くない。そんな本屋に現れたエリカ様がによって素晴らしい本屋へと生まれ変わると言ったわかりやすいストーリーだ。

本書ではストーリーを通じて5Sの本質を学べ、そして社内でどのように5Sを教育すれば良いかが非常に具体的にかかれている。

例えば『整理』。書類は半年見てないものは捨てる。文房具は一ヶ月で使ったかが判断基準、同じものは三つまで。名刺はスキャンしてすぐに捨てる。

例えば『整頓』整頓とは要るものを使いやすい場所に置くこと。①整頓対象を決める。②置き場所を決める。③置き方を決める。④表示方法を決める。

例えば『清掃』。清掃方法、場所、時間を決め、清掃ルールを掲示する。その上で全員で清掃を行う。

以上のように非常に具体的に書いてあり、そのまま応用することができる。

評者の職場は掃除時間は決まっているが、方法が決まっていないのです早速決めて掲示しようと思う。

たがが5Sと思うかもしれないが、5Sは会社や個人の質を推し量るためのバロメーターでもあるという。実際に評者の仕事は研究職であるが、お客様が研究所・製造所を見学に来ることは多々ある。どんな良い製品であっても5S次第で不採用になるのは良くあることだ。

現実ではエリカ様に鍛えられるようなステキなことは起こらないが、本ならいくらでも楽しめる。是非、5Sを持って仕事に取り掛かろう!。

トヨタ流「5S」 最強のルール ~生産性“劇的向上

トヨタ流「5S」 最強のルール ~生産性“劇的向上"ノウハウを2時間のストーリーで学ぶ~

【書評】衝撃の事実!!そのスキンケアは、顔をクシャクシャの老け顔にさせる『宇津木式スキンケア辞典』

現代では、女性のみならず男性もスキンケアを欠かさず行っている人は多い。また人によっては、女性以上にマメなケアを行っているが、果たしてそのケアは、肌にとって本当に有効なものなのだろうか。

著者は、過剰なスキンケアは「負の遺産」として肌へ残るという。長年化粧品を使い続けると肌はひどく乾燥し、干からびる。干からびてくると、重要な新陳代謝ができなくなってくるのだ。さらに、肌のためにと思って、日々汚れを完璧に落とそうとするクレンジングや洗顔が、かえって肌を痛める。その手間が顔をクシャクシャの老け顔にさせるという。なんとも恐ろしい結末だ。

また、これからの季節に必要な日焼け止め。肌のためにと思って過剰に使用することが、かえって肌に負担をかける。著者によれば、日焼け止めをつけるかどうかの判断は「連続15分以上紫外線を浴びるかどうか」だという。まさに、きちんと理解した上で使用する必要がある。

女性は特に美白を意識して、紫外線を浴びないために極度な防御をしている人をよく見かける。全身に日焼け止めクリームを塗り、アームカバー を纏う。肌のためと思って行っていることが、ガンなどの命にかかわるような病気を引き起こす原因になるという。

本書では「髪、頭皮のケア」についても、一部ふれている。現代では、誰もが髪を染めている。むしろ染めたことがない人の方が少ないのではないかと感じる。しかしその害は大きく、アレルギー反応がない人でも、毛穴は炎症を起こしているそうだ。

また、髪を洗うたびに、その成分が顔や体につき、肌を痛め続けていると著者はいう。このように、ヘアダイによる肌への影響も大きい。頭皮と顔などの肌は基本的には同じ構造。そのため、まずはいかに肌に負担をかけないようにし、元の皮膚の状態に戻すことが重要なのだ。

自分の健康や安全は、自分で守るしかない。化粧品やシャンプーは、毎日繰り返し使用し、結果、何十年も使用していくが、その間使い続けても安全であり、害はないという保証はどこにもない。

男性でも女性でも肌のキレイな人に、日頃のスキンケアを聞いてみると、返ってくる答えは「何もしていない」ということだ。特に、年齢を重ねた人の肌はその差がハッキリとわかる。手をかければ、かけるほど肌にはそれが負担となるだけなのだ。

肌に関心のある意識の高い人は、是非、同著者による『シャンプーをやめると、髪が増える 』本ブログ4月28日掲載の書評も併せて、読んでほしい。髪、頭皮を含めた全身のケア方法について、書かれている。肌は顔だけの問題ではなく、全身のケアが重要なのだ。

【書評】もう一歩踏み込んだ商売をしよう『モノが売れない時代の「繁盛」のつくり方 ―新しいマーケットを生み出す「顧客一体化戦略」』

本書は栃木にあるカメラ専門チェーンである“サトーカメラ”の経営理論が詰まっている。サトーカメラは栃木県内のカメラ販売シェアの80%を占め、オープン10年足らずで業界売り上げTOP10にも入ったことがある。これだけ聞けばどのような画期的なアイディアで成功したのだろうかと思うが、やり方は至ってシンプルで“相手をどれだけ想像し、相手のために行動できるか”だ。

私はこの春から社員とのコミュニケーションを密にする立場に配属されたことから、むしろ第4章の人材育成の内容に興味を持った。本章を拝読後私が思ったことは、こちら都合でメンバーの個性を均すことはやめようということだ。

サトーカメラではスタッフ(同店での呼び名はアソシエイト)の“自我”を尊重している。マニュアルにない、目の前のお客さんに喜んでもらうためには、本部では感じ得ないそのスタッフ個人の感覚が大きな価値を持つ。お客さんにおすすめする前にまず自分自身がその商品をどう思っているのか。自分にとっての商品の良さや時には物足りなさを認識することで、いま目の前のお客さんにどう力になれるのかリアルに想像ができる。

本章では“【自我】×【打算】×【調和】”の方程式に合わせてどのようにスタッフ個人の能力を引き出すかが紹介されている。スタッフ育成がひいてはお客さんの喜びに繋がっていく、そんな文脈がみえる取り組みだ。

本書でも他にも中小企業だからこその強みの活かし方が多く語られている。私のように経営者でなくとも、企業の一部署として、チームの一メンバーとして学べることは多いはずだ。手頃なマーケティング本に手を出さず、ぜひ本書を手に取ってほしい。

モノが売れない時代の「繁盛」のつくり方  ―新しいマーケットを生み出す「顧客一体化戦略」― (DOBOOKS)

モノが売れない時代の「繁盛」のつくり方 ―新しいマーケットを生み出す「顧客一体化戦略」― (DOBOOKS)

【書評】「手を抜いたら、竹刀で突くわよ!!」10秒で出来る仕事術『トヨタ流「5S」最強のルール』

本書ではトヨタのNo.1メカニックとして活躍していた著者が、現場で常に叩き込まれていた「真の5S」について書かれている。

また「5S」の真髄がわかりやすいように「呉越書店四ツ谷本店」という売り上げが乏しい架空の書店を舞台に、竹刀を携帯した口の悪い、"史上最恐"コンサルタント「エリカ」が書店員達へ「トヨタ流、真の5S」を"キツく"指導する、痛快ストーリーだ。

「5S」とは、
・整理・整頓・清掃・清潔・躾

これら5つの頭文字をとったものだ。「5S」と聞けば「そんなの知っている」という声が聞こえてきそうだが、著者は「ビジネスの基本は5S」あらゆる日本企業の生産性が低いのは、5Sを理解していないからだという。また、聞いたことはあったとしても、きちんと理解したうえで、実行できているのかというところが肝心だ。

決められた仕事をやってはいるが、
・無駄な作業が多い
・仕事に集中できない
・探し物が多い
・身のまわりが散らかっている
・上司が頼りない

このようなことは、業種、職種を問わず、どのような職場でも起こりやすいことだ。これらを解決し、生産性を向上させるのに必要なのが、正にこの「5S」なのだ。

また、ある程度の期間、行ってみるというのは、それほど難しいことではない。すでに実践経験のある企業も少なくないだろう。しかし、それをいかに「維持していくか」ということが、一番の課題なのだ。

仕事は「やらなければならない」と考えるとなかなか続かない。そこで行うのが、仕事を分解するということだ。するとそれぞれの仕事は「10秒でできる」集合体になるという。

さらに、従業員は雇われている身分とはいえ、誰もが真面目に取り組むとは限らない。長い間には、必ずサボる人も出てくる。そんな人への対処法も教えてくれている。

また、各章の終わりには「エリカの5S解説」があり、それぞれのポイントがまとめられているため、理解しやすい。

さらにエピローグでは「エリカ」のいつもとは違った一面が垣間見れ、強さの秘密が解き明かされた。

本書は、サブタイトルにも書かれているように「2時間で読める」構成になっているため、忙しいビジネスマンにはうってつけの内容となっている。

トヨタ流「5S」 最強のルール ~生産性“劇的向上

トヨタ流「5S」 最強のルール ~生産性“劇的向上"ノウハウを2時間のストーリーで学ぶ~

【書評】セルフプロモーションが力を持つ世界『SNSで夢を叶える ニートだった私の人生を変えた発信力の育て方』

本書は“モテクリエイター”のゆうこすによる、セルフプロモーションの手引きだ。そもそも“モテクリエイター”とは何だろうか、これは彼女が自ら作った肩書きだ。モテたいという彼女自身の願いと同じ思いを持つ女性達の背中を押したいという願いが込められている。

彼女はセルフプロモーションにSNSを駆使している。ツイッターやインスタグラム、ユーチューブ、フェイスブック、ブログ、ライブコマースなど、全方位的にコミュニケーションを展開している。一個人でこれだけのツールを使うことも凄いが、驚くべきはそれぞれのSNSごとにコミュニケーションのテーマや目的、コンテンツ内容を変えているというのだ。モテクリエイターという独自の肩書きの中には、これらを実行するために編集者やプロデューサー、時にはデザイナーなど様々な役割が潜んでいる。

例えば彼女のインスタグラムは本書でも触れている通り、写真一枚一枚のこだわりはもちろん、サムネイルとして表示される写真同士の関係性まで心が配られている。
https://www.instagram.com/yukos0520/?hl=ja
単純な“使い分け”ではない、メディアの先の相手を意識して各SNSごとのコンテンツを仕立てていることがわかるだろう。

本書は各SNSの特徴をおさえたプロモーション手法が中心だが、これらの本質は届ける相手を意識したコミュニケーション手法だ。自分が何を発信したいか決まったら、次に考えるべきは相手はどう知りたいかだ。そこで初めて自身と他者の間を繋ぐためのツールが機能する。どのようにSNSを活用して相手との関係性を作るべきか、迷ったらぜひ本書を手に取ってほしい。悩まずに楽しく学べるはずだ。 SNSで夢を叶える ニートだった私の人生を変えた発信力の育て方

【ランキング】今週読まれた書評【2018/4/29-5/5】

HI公式書評ブログの今週読まれた書評ランキングです。

 

 1位

bookrev.horiemon.com

 

 2位

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すべての疲労は脳が原因 (集英社新書 829I)

すべての疲労は脳が原因 (集英社新書 829I)

 

 

 3位

bookrev.horiemon.com

旅のラゴス (新潮文庫)

旅のラゴス (新潮文庫)

 

 

 4位

bookrev.horiemon.com

 

 5位

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LOVE理論

LOVE理論

 
LOVE理論

LOVE理論

 

 

 6位

bookrev.horiemon.com

察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方

察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方

 

 

 7位

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 8位

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解決したがる男 共感がほしい女

解決したがる男 共感がほしい女

 

 

 9位

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10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

 

 

 10位

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29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。 (オープンブックス)

29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。 (オープンブックス)

 

 

【書評まとめ】HIUメンバーによる前田裕二『人生の勝算』書評4編

 HIUメンバーによる『人生の勝算』書評まとめです。 

人生の勝算 (NewsPicks Book)

人生の勝算 (NewsPicks Book)

 

 

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【書評】どこで波を待つべきか?『時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS』

本書は時間や力の使い方・使うタイミングを自らコントロールし、努力そのものを美徳とする人と圧倒的差をつけるための指南書だ。

成功する人は力を使うタイミングをどのように見定めているのだろうか。本書ではサーファーの例で例えている。サーフィンの大会では大きな波に乗れるか否かがそのまま結果に繋がる。いくら波に乗った後の練習を重ねても、乗ること自体が叶わなければその努力は波よろしく水の泡となって消えるのだ。

では大きな波に乗れるサーファーは何をしているのか。彼らは最高の波を掴むための“分析”をしているのだ。彼らはいち早く浜に向かい、大きな波はどの位置でどの頻度で起こりうるのか、念入りに分析をする。どんなに良い波が来ても陸に上がっていたら意味はない。彼らは最高の瞬間の一番近い場所に自身の身を置くことで成功を勝ち取っているのだ。

大きな波に乗るためにはその波が起こる環境に日頃から触れておく。これは決してサーファーに限ったことではないということはご想像の通りだ。仕事や恋愛、そのほか“チャンスを掴みたい”と思えるあらゆる機会において通じる。未来を占うことはできないが、“チャンスどころ”は見出せるかもしれない。夢を語るあなたは今、どこで波を待っているのだろうか。

時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS

時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS