HIUメンバーによる『人生の勝算』書評まとめです。
HIUメンバーによる『人生の勝算』書評まとめです。
本書は時間や力の使い方・使うタイミングを自らコントロールし、努力そのものを美徳とする人と圧倒的差をつけるための指南書だ。
成功する人は力を使うタイミングをどのように見定めているのだろうか。本書ではサーファーの例で例えている。サーフィンの大会では大きな波に乗れるか否かがそのまま結果に繋がる。いくら波に乗った後の練習を重ねても、乗ること自体が叶わなければその努力は波よろしく水の泡となって消えるのだ。
では大きな波に乗れるサーファーは何をしているのか。彼らは最高の波を掴むための“分析”をしているのだ。彼らはいち早く浜に向かい、大きな波はどの位置でどの頻度で起こりうるのか、念入りに分析をする。どんなに良い波が来ても陸に上がっていたら意味はない。彼らは最高の瞬間の一番近い場所に自身の身を置くことで成功を勝ち取っているのだ。
大きな波に乗るためにはその波が起こる環境に日頃から触れておく。これは決してサーファーに限ったことではないということはご想像の通りだ。仕事や恋愛、そのほか“チャンスを掴みたい”と思えるあらゆる機会において通じる。未来を占うことはできないが、“チャンスどころ”は見出せるかもしれない。夢を語るあなたは今、どこで波を待っているのだろうか。
時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS
今年に入っていくつか献本をいただきました。
こちらでご紹介させていただきます。
マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)
-リアルRPG譚- 行商人に憧れて、ロバとモロッコを1000km歩いた男の冒険
トヨタ流「5S」 最強のルール ~生産性“劇的向上"ノウハウを2時間のストーリーで学ぶ~
宇宙ビジネスの衝撃――21世紀の黄金をめぐる新時代のゴールドラッシュ
長年、紛争が続くラザン独立国とアラルスタン共和国の国境、ブラッドライン。「世界的なスーパースター、歌手のM がこのブラッドラインで、射殺された」という報道が一瞬にして世界中へ駆け巡り、ストーリーが展開されていく。
なぜ、スーパースターMが殺されたのか?
なぜ、Mはブラッドラインにいたのか?
誰が、Mを殺したのか?
Mは、世界平和を常に願い、多くの活動をしていただけに、世界中の人々のMの死に対する疑問が尽きない。しかしこの衝撃に影響され、人々が各国で自分の人生を見つめ直していく様子が、各章ごとに描かれている。
・現場となった「ラザン、アラルスタン」
・Mの出身国で、紛争に加わった「アメリカ」
・武器を作っていた「ロシア」
・Mの元妻のいる「ニューカレドニア」
・一見、事件には無関係のような「日本」
これらの国々で事件のその瞬間、またその後、起こった出来事や関係性、Mの死による衝撃とそれに伴う人々の変化、さらに、事件現場とは遠く離れた国との、裏での知られざるつながりがとても興味深い。
また一番の見どころは、平和を願っていたMからの、スーパースターという立場を使ってのメッセージだ。Mは、単に紛争に巻き込まれたのか、または、何かの陰謀なのか。最終章での思わぬ展開は、人々に新たな気づきを与える。
本書は社会派の小説であり、現実にも起こっている、または起こりうる戦争や人種差別等、世界での社会的問題を、小説というかたちで取りあげている。
フィクションではあるが、本書を通し、当事者ではなくても、誰しもが無関係ではない、世界で日々起こる現実での社会問題について、改めて考えさせられた一冊である。
[音声で聞く]
2018年4月の当ブログ経由で売れた書籍ランキングです。
1位
1位
3位
シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ"が原因だった! (ノンフィクション単行本)
4位
(148)黄金のアウトプット術: インプットした情報を「お金」に変える (ポプラ新書 な 9-1)
5位
頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法
6位
林檎の樹の下で(上)禁断の果実上陸編 アップルはいかにして日本に上陸したのか
林檎の樹の下で(下)日本への帰化編 アップルはいかにして日本に上陸したのか
7位
時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS
本書は著者、堀江貴文が2011年に証券取引法違反の疑いで逮捕され、2年6ヶ月の刑務所生活の中で発信し続けたメールマガジンを基に、たくさんのビジネスアイデアを1冊まとめられた書籍である。
人間というのは基本的に動物なので、お金という歴史の中で、つい最近発見されたような欲望は、性欲よりよっぽど弱いものだと思っていたのだが、これがどうも金銭欲が性欲よりも強い人がたくさんいることが分かる。
どうやらお金があれば、ある一定の何か楽しいことがあるのだろうと考えているのだろう。いい車が買えるとか、美女を抱けるとか、タワーマンションの上階に住めるとか。
それが楽しいかどうかは別にして「やりたいことがそれなの?」と、なると首をかしげてしまう。お金を何に使うのか、きちんとしたビジョンを持って努力しているが本当に少ないようだ。
要するに多くは人はただ闇雲にお金持ちになりたいというイメージだけを追っているのにすぎないのではないだろうか。
お金を持っているという安心保証なんてないのだから、いくら預金通帳に入っていようが足りないかもしれないという不安に縛られ続ける。
であるから、未来を見越してお金を貯めるというのは、自分の不安を貯めているようなものなのだと著者は語っている。
[音声で聞く]
ビジネス書というものは現状を変えるため、役に立つために書かれている。そういった意味ではHow to本と言っても過言ではないだろう。また、小説は読者を想像の世界に誘う。日常では味わえない、冒険の世界や宇宙旅行、事件などの非現実世界に簡単に連れて行ってくれる。
では、ノンフィクション本はどうだろうか?宇宙について知ったからといって必ずしも役に立つ訳ではない。鳥の生態が事細かくわかったからといって、鳥類学者になるという訳でもない。
ただノンフィクションの良いところはそういったある意味では役に立たない、極端な知識を集めることにあると思う。今回紹介する一冊はその中でも飛び切り『役に立たない』。しかし、ノンフィクションの面白さを伝えるには最高の一冊である。
これはきのこ写真家である伊沢正名さんによる野糞の記録である。
屎尿処理場反対の運動を見て、その住民エゴに怒りを覚えるとともに、自分自身も水洗便所でウンコをしている以上、自然への加害者であると気づいた。そして「自然保護を叫んでいる本人が、自分のウンコを自然のサイクルからはみ出させてどうする」と野糞へ邁進することから始まる。
初めは野糞に対して恥じらいや躊躇いが見られたが、野糞を記録し日々改善することで次第に自信もつけていく。そこからは伊沢流インド式野糞法の確立、1000日続けて野糞をする千日行を成就している。
また、野糞初心者にも助かるバレないように野糞する方法、野糞するときの注意点、お尻を拭くのに最適な葉っぱなど困った時に役立つ知識が盛りだくさんである。最適な葉っぱに関してなど季節ごとにまるまる一章割くこだわりようである。
そしてなんといっても野糞写真満載の袋とじである。生ウンコの写真を載せたいという著者の強固な要望に応え、見事に遊び心を加えている。生ウンコの写真の袋とじなど出版業界初ではなかろうか。
表紙から最後の写真まで隅々まで味わえ尽くせる一冊である。
本書は「服を変えると何が変わるのか」身だしなみを通し、どう生き方を変えていけるのかをテーマに、三人に向けて書かれた本である。
①オシャレになって生涯所得をあげたい人
②自分のオシャレでないところに、気づきたい人
③大切な人をオシャレにしたい人
オシャレとは、高い服を買ったり、ブランド物を着るということではない。どういう着こなし方をするかというセンスが重要だ。また、それを身につけるには、勉強が必要になってくる。
まずは、服装や髪型が変なときに自分で気づくという感覚が大切だ。友達や家族など関係性の近い人はなかなか言えない。また、言われても冗談だと思い素直に聞き入れられない。そのため「髪型、服装が変だ」とハッキリと言ってくれる先生を見つけることが、オシャレへの近道だ。
また最近、男性が女性の服を着ているのをよく見かける。もちろん、一つのこだわりのファッションとして着ているのではない。コーデイネートを考えず、上着だけ、パンツだけというように、単品で女性用を着ているのだ。
恐らく男性用の服は、女性用と比べてカラー、スタイルなどバリエーションが少なかったり、サイズの問題や単にパートナーの服を共有しているということもあるだろう。しかし女性用は、女性の体型に合ったシルエットを考えて作られているため、遠くから見ても異常な違和感を感じる。
また、ビジネスシーンでは、多くの人が間違ったスーツの着方をしているために、サイズがあっていないものを着ている。ワイシャツにいたっては、大人でも首周りのサイズを知らずに、適当に買い、だらしない印象を与えている人は少なくない。
このように、服の選び方や着方を理解していない人は、想像以上に多い。そのため本書では、これらのことを改善するために、ジャストサイズのジャケットの選び方、正しい着方、ベルトの正しいとめ方、帽子のかぶり方などがイラストで解説されているため、分かりやすい。また、試着やメンテナンスの仕方、正しい靴の履き方、靴下の選び方、傘の持ち方、メガネのかけ方、爪の手入れなどについても教えてくれている。
日頃当たり前のように行っていることは、なかなか習うことがないため、習慣化し、知らず知らずのうちに、カッコ悪いことをしている可能性が高い。また、普段やっていないのに、勝負の時だけカッコよくしようとしても、ムリがある。そのため、日頃から常にカッコよくすることを心がける必要がある。
身だしなみや手入れはめんどくさいことだ。しかし、このめんどくさいことをすることにより、カッコよさを手に入れることができ、人生が変わると著者はいう。
日本は「疲労大国」と言われ、多くのサラリーマンが疲労と戦いながら仕事をしている。
KAROSHIはそのまま英語として意味が通じ、オックスフォード英語辞典にも掲載されるほどだ。
我々はなぜこんなにも疲れているのか?
本書では疲労の本当の原因やメカニズムを解明し、科学的に効果のある疲労解消法を紹介している。
疲労とは体の疲れであると一般的に認識されている。
しかし、激しい運動をしても実は筋肉には大きな影響はなく、むしろ最も影響を受けているのは自律神経なのである。
運動→体(筋肉が疲れる)→疲れを感じる、というメカニズムではなく、運動→自立神経の処理が増加→脳の細胞で活性酸素が発生し細胞が酸化→自律神経が乱れるというメカニズムによって人は疲労を感じるということが研究によって明らかになってきた。
つまり、疲労とは「脳疲労」であり、その原因は酸化ストレスなのである。
本書では、仕事後にジムに行く、土日の早朝にゴルフをする、温泉に入る等、よくリフレッシュになるとされている行動が実は逆に疲労を蓄積させていること、全ての疲労の原因は脳にあることを科学的に示し、本当に疲労解消に効果のある方法を、睡眠・食事・生活環境という軸から提示している。
例えば、著者はいびきなどによる睡眠障害が慢性的な疲労の原因であるとし、睡眠時無呼吸症候群でない人でも使用可能な治療器を開発している。また食事面では、最近糖質ダイエットではやりのサラダチキンに含まれるイミダペプチドという成分が抗酸化作用が疲労回復に効果がるとし示している。
この他にも本書では、具体的な疲労解消テクニックを多数紹介してくれている。多動力が試されるこれからの時代だからこそ、好きなことを好きなだけやるためにも、疲労をうまくコントロールすることが必要になってくるだろう。
[音声で聞く]
http://m.himalaya.fm/jp/episode/205469/6469933/2
1位
シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ"が原因だった! (ノンフィクション単行本)
2位
29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。 (オープンブックス)
3位
4位
5位
6位
わが青春のマジックミラー号 AVに革命を起こした男 (文庫ぎんが堂)
7位
頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法
8位
スターバックスCEOだった私が社員に贈り続けた31の言葉 (中経の文庫)
9位
(148)黄金のアウトプット術: インプットした情報を「お金」に変える (ポプラ新書 な 9-1)
10位
ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち