HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】長いようで短い『生きているうちに。』

『人生とは旅であり、旅とは人生である。』
これは元サッカー日本代表選手、「中田英寿」氏が引退を発表した際のブログのタイトルです。

旅。地図も無ければ、目的地も分かりません。
自分がどこに行くべきか、何をすべきかが分からず、なかなか決めることができません。

人はなぜか歩き出す前に正解を知りたがり、誰かが自分の目の前に置いていった「正解のようなもの」に飛びつく傾向があります。多くの人はこうやってほんとうに行きたい場所に行けずに人生を無駄にする。

どんな道を選んでもリスクがありますが、それでも人間は、何かを選び、前に進まなければいけない。その中で最大のリスクは「目的地にたどり着かないうちに、この旅が終わってしまうこと」です。

悩んでばかりで歩き出さないと、どこにも行けないで時間切れで終わってしまいます。
旅には終わりがあり、時間には限りがあります。
間違うことに慣れてください。本当に怖いのは目的地が分からないことではなく、他人の愚かな声に流され、自分では何も決めれなくなることです。間違いに出会うと、次は正しい努力を重ねるという新しい目標に向かうことができます。
そして、今、目の前にあるもののうち、一番大切なことをやり続けていれば、それが必ず良い方向へ自分を導いてくれるということです。

旅の途中で、悩んでその場で突っ立ってても、目の前の景色は変わりません。

生きているうちに。

生きているうちに。

【書評】自殺しようと、対向車に突っ込むときに気付いたこと『あした死ぬかもよ?』

20代で起業した男性がいました。その人は見栄を張り、自分の等身大以上の経営をしてしまい、1億円の借金を背負いました。

借金を返そうとしても返す術はなく、選んだ方法は保険をかけて対向車線に突っ込み、自殺するという方法でした。

運転中、何度も対向車に飛び込もうとしますが、あれこれ考え、飛び込めません。
そして、ついにアクセスを踏み込めた時、いつもは見えなかった対向車の運転手の表情が目に入ります。その運転手は幸せそうな表情をしていたのです。
急ブレーキを踏み、対向車の運転手にも家族がいるんだと気づきます。

その男性は冷静になり、自宅に帰宅し、生まれたばかりの息子を抱きしめます。
「明日も、こうして子どもを抱きしめたい」「明日も一緒に、ご飯を食べたい」「普通に笑顔で暮らしたい」そう思い、涙を流します。

頭では「成功したい」「自由になりたい」「有名になりたい」と思っていたのにも関わらず、心で願うことは違っていたと気づいたのです。

「死を前にする」とは「未来が消えるとき」であり、大切じゃないものはすべて消え落ち、いま、その瞬間にある本心と出会います。

私はたまに、この話を思い出し、想像して自分に問いかけるようしています。
そうすると、自分にとって大切なものが残ってくれると思うのです。 あした死ぬかもよ?

あした死ぬかもよ?

【ランキング】今月読まれた書評【2018年3月】

 

 1位

マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)

マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)

 

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 2位

マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)

マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)

 

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 3位

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 4位

こうやって、考える。

こうやって、考える。

 

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 5位

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 6位

スティーブ・ジョブズ 夢と命のメッセージ (知的生きかた文庫)

スティーブ・ジョブズ 夢と命のメッセージ (知的生きかた文庫)

 

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 7位

29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。 (オープンブックス)

29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。 (オープンブックス)

 

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 8位

理系のための人生設計ガイド―経済的自立から教授選、会社設立まで (ブルーバックス)

理系のための人生設計ガイド―経済的自立から教授選、会社設立まで (ブルーバックス)

 

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 9位

やさしい人(愛蔵版)

やさしい人(愛蔵版)

 

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 10位

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【書評】迷ったり不安になってしまうくらいなら…『自分のことだけ考える』

著書、堀江貴文氏の初となるメンタル本で、自分の感情のコントロールの仕方や、まわりの影響にふりまわされない心の作り方などが語られている。

「今の自分の仕事が、他人をどのように幸せにしているのかまったく見えない」と、高給をもらっている会社員でも、そう嘆く人は多いだろう。そんな人こそ、まず「自分の幸せを追求する」ということを念頭に置いていれば、きっと気づくことがあり、幸せの基準というのは、自分で決めるべきものだ。

また、ブラック企業に不満を抱いている方も多いことでしょう。会社と戦って職場環境を改善しようという前向きな姿勢は、無駄。「損切り」するのが正解だ。自分の「運が悪かった」そう思って記憶から抹消するのがいい。それはちっとも不真面目ではない。

それから、悩みを抱えている多くの人は、過去に縛られて、未来を絶望し、苦しんでいる。その罠にハマってしまうと、なかなか逃れられない。では、どうすればいいかというと、過去と決別し、今に集中することだ。

生きていれば、プレッシャーや緊張するのは当然のことだ。それが問題なのはいつまでも引きずってしまうことで活動のパフォーマンスが下がってしまうことになってしまう。

ならば、迷ったり不安になったりしてしまうくらいなら、とりあえずやれることをやってみることが1番の近道なのだ。何が「正解だ、失敗だ」なんて誰にも分からない。大事なのは走りながら修正して「見切り発車」で進んでいくべきである。

このように、生活する上ではたくさんの不安や悩みが付いてまわるのが人生であり、本書を読んで少しでもメンタルを強くして人生をエンジョイするのはどうだろうか。

【書評】驚愕!スーツはモテない!?オールドエリートだらけの日本企業『NEW ELITE』

本書では、自分を変えたい人、仕事を楽しみたい人、社会を変えたい人に向けて、これからの時代をリードする「ニューエリート」の価値観、仕事、生き方について書かれている。

日本では当たり前の朝夕の通勤時の光景。老若男女問わずスーツ姿で同じ時間帯に満員電車へと駆け込む。しかし外国人からみると、それは奇妙な光景にうつり、満員電車を面白がり、体験しにくる人々も実際にいる。

近年のウォームビズクールビズの政策や業界により、サラリーマンのスーツ着用の義務感は薄らいできたものの、まだまだ日本では多くのスーツ姿をみかける。

ポーランド出身、ドイツ、オランダ、アメリカで暮らした経験のある著者も来日後、モルガン・スタンレーで勤務していた時代、高級スーツを身にまとう自分に酔い、平日の日中にTシャツ姿でいる人を見かけると、優越感を感じ、偏見の目で見ていたと言う。しかしそのような著者の考えを一変させたのが、後に勤務することとなる「Google」だ。

当時から「Googleにはスーツで行くな」というのは有名な噂だったそうだか、そこで衝撃を受けたことは、言うまでもない。部門のトップの人でも、無造作な髪型、伸ばした髭にTシャツ姿のまさに偏見の目で見ていた人と同じ格好だったと言う。Googleドレスコードは「Wear something」何か着ていればいい。仕事で新しい価値を生み出すことが重要であり、そこに服装は関係ないのだ。

さて、日本企業はどうだろう。服装はもちろんのことだが、仕事の仕方についても日本の常識は、世界の常識から外れていることが多い。その最たるものが「オールドエリート」の存在だ。

オールドエリートとは、一流大学を卒業し、学歴エリートとして、また一流企業に入ることで、エリート社員というステータスを手に入れる。しかし、彼等は現状に満足し、成長がない。既存のルールに固執し、新しいものや変化を嫌う。

そして、著者は言う「今の日本は江戸時代と変わりがない。お上が決め、潘が動く」日本では、当たり前のようなことでも外国人の目には、異様な光景にうつる。世界の最先端を進んでいると思うのは、日本人だけであり、日本の多くは、世界と比べると遅れているところが多くあるのが現状のようだ。

そんな日本を変えていくのに必要なのが「ニューエリート」だ。本書では、実際にすでに活躍する日本人についても多く取りあげられている。様々な国で暮らし、2000年に来日した著者だからこそわかる世界と日本の比較、2020年代に向けての働き方、生き方についてのアドバイスは大変興味深い。

ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

今月の売り上げランキング【2018年3月】

 2018年3月の当ブログ経由での売り上げランキングです。

1位と2位の『マンガでわかるビットコインと仮想通貨』と『SMART CUTS』これらはとにかく売れてます。毎月ランキングには入り続けてとうとう今週はまたトップです。

 

1位

マンガでわかるビットコインと仮想通貨

マンガでわかるビットコインと仮想通貨

 

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 2位

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 3位

林檎の樹の下で(上)禁断の果実上陸編 アップルはいかにして日本に上陸したのか

林檎の樹の下で(上)禁断の果実上陸編 アップルはいかにして日本に上陸したのか

 
林檎の樹の下で(下)日本への帰化編 アップルはいかにして日本に上陸したのか

林檎の樹の下で(下)日本への帰化編 アップルはいかにして日本に上陸したのか

 

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 4位

リッツ・カールトン一瞬で心が通う「言葉がけ」の習慣

リッツ・カールトン一瞬で心が通う「言葉がけ」の習慣

 

 

 5位

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 6位

世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと (T's BUSINESS DESIGN)

世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと (T's BUSINESS DESIGN)

 

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 7位

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 8位

マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)

マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)

 

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 9位

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 10位

スティーブ・ジョブズ 夢と命のメッセージ (知的生きかた文庫)

スティーブ・ジョブズ 夢と命のメッセージ (知的生きかた文庫)

 

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飲み会とは違う『成毛流「接待」の教科書 乾杯までに9割決まる』

昨今世の中はどんどん合理化が進んでいる。仕事と関係のないと思われがちな接待を受けている暇があればその時間仕事をした方が良いといわれる。そんな時代だからこそ、接待か仕事には重要であろう。本書は元日本マイクロソフト社長の成毛眞氏による「接待」の教科書である。

接待の目的は「相手と仲良くなること」である。なぜ重要かというと、学生の頃を思い出してほしい。どんな人と仲良くなった、どんな人と付き合ったりしただろう。出席番号が近くて席が近かったひとと未だに仲が良かったりはしないだろうか。

仕事も同様で一緒に楽しくご飯を食べて仲良くなった人との方が仕事もやりやすいため、一緒にするようになるものである。

本書では人事研修では学べない接待の店の選び方、接待の日の行動マニュアル、成毛氏の接待パターン、よく使った店、凄かった接待などが紹介されている。これを夢ば接待に怖いものはなくなるだろう。

しかし接待は仕事しやすくするためのツールの一つだということは忘れてはいけない。プレゼンの技術を磨く、語学力をつけるなども仕事がしやすくするためのツールとなるだろう。接待を使う人が減っている今こそ、そして接待をあまりしない、ベンチャー企業こそ接待をする時代だ。成毛流「接待」の教科書  乾杯までに9割決まる

「リア住」による異色の仏教解説書『蝉丸Pのつれづれ仏教講座』

 日本人の生活に当たり前に浸透しているものの、意外と知らない「仏教」について、サブカル的な例えを交えながら丁寧に解説した本です。
 著者の蝉丸P氏はこの本を書く以前よりニコニコ動画などで仏教について発信していた、現役の住職「リアル住職=リア住」です。
  
 本文は、キーワード的なトピックスを扱う一章、多くの人が疑問に思う部分(金銭事情や食事の話など)に答えるFAQ的な二章、仏教の歴史や世界への広がりを扱う三章に大きく分けられ、さらに複数のコラムがあり、参考文献もしっかり掲載されています。
 著者の友人や後輩「海外仏教組」の情報提供による海外の仏教事情のコーナーなどは、各国の社会の在り方や気質と結びつく内容でもあり「文化や思想を知る」ことの醍醐味を感じられる内容かと思います。

 分厚い本で、一気に読破するのは難しい分量です。また、サブカル的、コミックカルチャー的な例えの部分は理解できないと却って混乱するかも知れません(元々そういったネタに共感できる層に向けた芸風なので)。
 ただ本文下部には注釈もありますし、噛み砕いた文章でかなり詳細に記されているため、仏教をこれまでふわっとしか知らなかった方、簡単な解説本よりもう一歩踏み込んだ内容を知りたい方には、良い一冊なのではないでしょうか。

蝉丸Pのつれづれ仏教講座

蝉丸Pのつれづれ仏教講座

HIUメンバーによる『林檎の樹の下で』書評 4編

 HIUメンバーによる『林檎の樹の下で』書評まとめです。

林檎の樹の下で(上)禁断の果実上陸編 アップルはいかにして日本に上陸したのか

林檎の樹の下で(上)禁断の果実上陸編 アップルはいかにして日本に上陸したのか

 
林檎の樹の下で(下)日本への帰化編 アップルはいかにして日本に上陸したのか

林檎の樹の下で(下)日本への帰化編 アップルはいかにして日本に上陸したのか

 

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21世紀版、非戦の書『頭に来てもアホと戦うな!』

東京で行われた勉強会が夕方に終わり、私は品川駅から名古屋駅までの帰りの新幹線に乗っていた。席はB席。幸い、隣のA席には優しい老婆が座り、Ⅽ席は空席のまま電車は品川駅を出発した。私はDVD『僕の彼女を紹介します』を見るためにPCを出し、そして休憩がてら読もうと読みかけの本も傍らに置いた。

映画『僕の彼女を紹介します』を集中して見ていると、急にⅭ席に「ズドン」とスーツ姿の中年の男が勢いよく座った。周りの乗客が音に驚きこちらを見る。その男は、後ろの家族連れに会釈もせず最大限まで席を倒しふんぞり返る。後ろの赤ちゃんはびっくりして泣き散らかす。ふんぞり返ったと思ったら、今度は前かがみになり、コンビニで買ったであろうカルビ弁当をくちゃくちゃと音を立てて食べ散らかす。口からカルビが飛び散り私のパソコンの画面に着く。「この非常識野郎が……」私は怒りの感情に支配されていた。
そして、その男は狭い席にも関わらず、私の方に靴の裏を向けて足を組み、本を読み始めた。
何を読んでいるかと思ったら、稲盛和夫氏の名著『生き方』だった。ちなみにサブタイトルは『人間として一番大切なこと』である。

「なにが利他の心だ。ちゃんちゃらおかしいわ。お前みたいな下品で礼節に欠け、他人の気持ちが分からないヤカラが増えたからそういう本を出さなきゃいけなくなったんだろうが。そんな高名な本を読む前に俺のパソコンの画面の上のお前の汚い口の中から飛んできたカルビの破片をどかせ。生き方を考え直す前にまず食べ方とマナーを見直せ。」

イライラが募り集中してDVD『僕の彼女を紹介します』を見れないのでパソコンをしまった。そして読書に切り替えようと自分の本を手にしたら、その本は「頭に来てもアホと戦うな!」だった。

「自分のことよりもアホに関心を持ったりするのは自分の責任である。戦うべきアホは相手でもなく、自分なのだ。アホと戦う暇があったら、そんなことを考えてしまう自分と戦うのだ。」私はそこを赤ペンで幾度も線を引いている。『生き方』を読むカルビ中年も私も同類の「アホ」だと気づいた。イライラと怒りで楽しく映画を見る予定だった1時間を消費し、もう新幹線は名古屋についていた。いくら本を読んでも全く身につかないな、と私はしみじみ思った。

皆さんはこの本を読み、私のように怒りの感情に支配されずに生きてください。
『僕はこの本を紹介します。』