・自分を休ませる練習 しなやかに生きるためのマインドフルネス
・一汁一菜でよいという提案
・LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
・酒好き医師が教える 最高の飲み方 太らない、翌日に残らない、病気にならない
・血液をきれいにして病気を防ぐ、治す 50歳からの食養生 (講談社+α新書)
本書は2017年30万部を超えたビジネス書、著者の堀江貴文氏の『多動力』がマンガ化された書籍である。
たくさんの方々が既に読了済であるだろう『多動力』だが、マンガならではの展開など楽しんで読める内容となっている。
設定が宇宙の磁場により会社ごと突如、無人島に来てしまったということから始まる。まるでアクション映画の冒頭のワンシーンを彷彿とさせるかの展開だ。
その状況の中、多動力を発揮する堀口さんと、それを見習う鈴木さんという関係で物語が進んでいく。
現代の書籍を読まないマンガユーザーに多動力を理解していただきたいと願ってのマンガ化だろう。
ならば2018年も、もっともっと「多動力」をムーブメントにして人生を楽しんで行こうではないか。
マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)
舞台はアンドロイドロボットが家庭で使われるようになった時代。ロボット達は人間に内緒でこそっと仕事を抜け出してあるカフェに通っているそれが『イヴの時間』。
ロボットと人間の区別が付かないこの世界では頭の上にロボットである目印を表示することが法律で定められている。しかし、カフェ『イヴの時間』ではみなその目印を隠している(違法)。
主人公はたまたまそのカフェを見つけ通うようになった。この店では現実世界とは違い、人間とロボットが仲良く会話している。
ある日、主人公はロボットと確信した女の子に「なぜここにきているのか?」と、聞いてみると女の子は「人間を理解したいから、家族だから。」という。
ロボットも人間のために色々考えるようになった時代を書いたSF作品。小説だけでなく、アニメ、映画にもなっている。非常に考えさせられ、ほっこりさせられ、そしてコーヒーが飲みたくなる。そんな作品である。
本書は、著者ビートたけしが「バカ」という言葉について、人生観など交わせて掘り下げていく書籍だ。
「ダンカン、ばかやろー」「らっきょ、ばかやろー」など数々の「ばかやろー」を発してきたが、バカというのはお笑いにとって、褒め言葉である。「こんなバカ見たことないよ」なんて最上級の褒め言葉だ。だから「たけしは相変わらずバカだねぇ」と言われると、「ありがとう」なんて思うことがある。
なので、テレビでも舞台でも、「自分はバカだなぁ」と思うときは、自分が1番面白かったときであるから、芸人という職業は不思議な商売だ。
僕自身も小学生時代にビートたけしさんの交通事故のニュースを見ていたのを覚えている。事故の影響で顔が歪んでしまって、テレビに復帰するまで長期間かかっていた。また、フライデー事件で逮捕もされている。けれど、どっちも”失敗”かと思ったら、結果的に良い経験であったという。そのおかげで、テレビやCMにもじゃんじゃん出れて映画撮って、フランスで勲章もいただいている。
つまり、世の中には、失敗してみないとわからないことがたくさんということだ。失敗と成功は背中合わせのところがあり、大失敗と思ったことが、後になってひっくり返る可能性だって十分にありえる。もちろんその逆もしかり。
結局は、バカという言葉のニュアンスもそうだけど、バカには良いバカと悪いバカがある。可愛げのあるバカはいいが、空気が読めないバカ、嫌われるバカ、1番たちが悪いのは自分のやっていることがバカだとわかっていないバカ。こういうヤツはもうどうしようもないバカ。バカという言葉は深いんだなぁ。
本書は研究者を目指す学生向けの研究生活ガイドである。
本書によると研究者の資質では4つある。
①知的好奇心旺盛
②野心家
③しつこい
④楽天的
①は当たり前、知的好奇心がなければ知への冒険にはでられない。
②金持ちになってやるぜ、社会の役に立つぜ、発明してやるぜ。など野心も必要。
③しつこさがなくてすぐあきらめる人では、失敗がほとんどである研究生活ではダメである。失敗しても懲りずにやれる性格が必要。
④楽天的、これは研究生活があまりにも失敗が多い日々なので、楽天的でないとやってられない分けらしい。
また、時間をうまく使うアドバイスがあった。色々な本でよく聞くやつだ。まず、やるべきことを緊急と重要度によって4つに分けてみる。
①緊急であり、重要なこと
②緊急であり、重要でないこと
③緊急でなく、重要なこと
④緊急でなく、重要でないこと
例えば、
①緊急で重要なこと、自分たちの場合で例を考えると、バイト先への休みますの連絡等
②今日やってる映画ドラマをみること
③英語の勉強、健康のための運動
④ネット、趣味の買い物
こうやって考えたときに、緊急の場合でないと人は重要なことをあまりしようとしないので、うまく時間を使うには③の緊急でないが重要なことにいくら時間を割けるかで変わってくるという。
他にも、自分の時間の使い方を見直すときに、1週間168時間を考えて時間のポートフォリオを組むことをお勧めしている。
たとえば一日6時間睡眠では週に42時間寝ている等。1日通学時間2時間では週5学校に行ったとして10時間。そこから週に何時間勉強したいか、何時間娯楽に使うか等を考えて言って効率的に時間を管理する方法をお勧めしていた。
また、最後に、時間の使い方の勧めとして、時間を節約するために時間を重ねることを勧めていた。
例えば、電車で移動時間に勉強する、本をあるいは論文を読むなど、時間をうまく重ねることがうまい時間の使い方にもなる。
理系のための研究生活ガイド―テーマの選び方から留学の手続きまで 第2版 (ブルーバックス)
1位
マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法
2位
スティーブ・ジョブズ 夢と命のメッセージ (知的生きかた文庫)
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ロード極めるなら業界一の自転車バカに訊け!: ROADBIKE BESTBUY BOOK
5位
29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。 (オープンブックス)
6位
理系のための人生設計ガイド―経済的自立から教授選、会社設立まで (ブルーバックス)
7位
時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS
8位
「買いたい!」のスイッチを押す方法 消費者の心と行動を読み解く (角川oneテーマ21)
9位
10位
長寿国として、世界に誇る日本。そして、健康食として注目されている和食。しかしながらその反面、50代、60代など若くして亡くなる人が、多くなっているのも現実である。
日本人は、テレビ等のメディア情報を鵜呑みにしやすい傾向がある。健康関連の番組や、権威のある医者が健康に良い、ダイエットに良いと伝えただけで、翌日その商品が、全国のスーパーから消えるというのは、珍しくない話しである。海外では、そのような話をすれば「そんなことは、信じられない」と驚かれるが、それほど日本人は情報が真実かどうか、自分にとって相応しいかどうかよりも、メディアや権威がありそうということだけで、影響されてしまう人が多い。
そのような中、著者が本書ですすめるのが、健康で長生きするための方法であり、病気になってから治すのではなく、病気にならないような生き方である。
近年では、病気にならないようにする予防医学が注目されているが、それは古来から日本にある「食養生」という考え方でもある。食べるものにより、身体の自然治癒力を高め、病や未病を防ぐということだ。世界中で様々な健康法が話題になっているが「日本人には、日本人の体質に適した食生活が最も重要であり、毎日自分が口にしているものが、身体をつくってきた」と著者は伝える。
さらに著者は、約40年にもわたり世界の長寿郷に入り60回以上の長寿に関する調査を行ってきた。その結果、それぞれの長寿郷でも著者がすすめる食生活を行っていた。
本書を読んだことをきっかけに、本書にあるヘルスチェックを受け、食事指導箋を作成してもらった。一般的に健康に良いとされ食べていたものを指摘され、食生活を少しずつ意識し改善していくと、疲れが早くとれるように感じてきた。食の欧米化により、食生活が昔とは変化してきているが、少しずつでも気にかけることが、健康維持につながっていくのだろう。
また、本書では風邪、アレルギー、慢性疲労、肥満、腰痛、不眠等、誰にでも当てはまるような、症状別の原因や対処法について細かく記載されている。さらに、がんや慢性病、根治が不可能といわれている病気に既にになっている人にも効果があり、様々な体験談が記載されているため、健康に気づかい、事前に予防したいと考える人にとっては、おすすめの一冊である。
血液をきれいにして病気を防ぐ、治す 50歳からの食養生 (講談社+α新書)
上京する18歳の息子に父親が自作の本を贈ります。
その本の主人公は息子と名前が一文字違うのみで上京するシチュエーションは一緒です。
その本の主人公は上京し大学を卒業後、東京で就職しますが、同期の実家に住んでいる人よりも生活は厳しく、「いつか成功者になってやる」と野心を抱きながら生活します。
寝る間も惜しんで働き、起業のための貯金をしますが、実家から通勤している同期と比較して何年経っても裕福にはなれず、その間に同期は新車を買ったり海外旅行に行きます。
そして、数年後にようやく、微々たる昇給があり、生活に余裕ができて車を買うことになります。その次は、6年付き合っていた彼女と結婚し、そして子供が生まれます。このとき、貯金していたお金は車の頭金や指輪代に変わっていきました。会社では順調に出世し、妻と二人で600万円ほどの貯蓄ができました。会社を興すか、家族のためのマンションを買うか迷った挙句、それを頭金にしてマンションを購入しました。
マンションを買ってから、ローンの返済の恐怖に駆られ、身を粉にして働きます。若い時にあんなに望んでいた高収入になっても、それに伴い支出も増えたのでギリギリの生活になっています。お金が無い状況は、若い時と一切変わりませんでした。年配になる度に、昇給も限界に近づきます。いつからか、もう身動きが取れなくなっていました。
「多少辛くなるのを覚悟で、どこかで会社を興しておくべきだった。」
その後悔を何度も繰り返してきました。
その時、その状況で、できない理由は沢山あったが、一方で、実はいつだって、何だってできたのではという思いを拭い去ることができませんでした。そうして人生は続いていきます。
この本を読んだとき、これが夢の終わり方なのかもしれないと思えました。
皆さんは、自分の生涯賃金がどのように使われるか知っていますか?
住宅ローン、車、保険、結婚、養育費、税金、そして新たに両親の介護費と奨学金の返済が加わり、95%以上がこれらに費やされます。
そんな中、私たちはどのように生きるべきなのか。それをこの本で学んでいただければ幸いと思います。
「本を読むこと」は「思考すること」の手助けとなるのか。
これを考えるとき、読書は必ずしも「思考すること」の手助けをすることにはつながりません。
読書をすることで「知識」、つまり「他人の考え」は手に入りますが、それをあたかも自分が考えたことのように扱うのは思考ではありません。
また、「他人の考え」に強く影響されすぎて盲信してしまっても、それは思考にはなりません。
考えることを邪魔をしてしまうような「知識」はない方がよく、本を読みすぎてはいけません。
読めば、読むほど自分の考えがぼやけてしまいます。
自分の頭で考えると、当然、最初は誤解に陥りますが、それを恐れていてはオリジナリティは望めません。
読書をしないことも大切な勉強になります。
オリジナリティは借り物の知識だけからでは生まれないのです。
読書をするのであれば、たまに脱線して、自分の考えを確かめながら進む。休止して、自分の考えが自然と浮かび上がるのを待つ。自分の考えが浮かんで来たら、感想を書く。これらをすることでオリジナリティが強くなり、自分たちの精神がより大きく豊かになります。
そうです。HIUでは、書評メンバーを募集しています。
ぜひ、読書をしたら、思考するために書評を書いてみませんか?
入会後はぜひ、宜しくお願いします。
本を読むだけでは得られないものを、手に入れましょう。
魚料理は美味しい。ホッケやししゃもにエイヒレにお造り・・・、仕事終わりの会社の仲間との一杯や友人との思い出話をその美味しさで彩ってくれる。この作品はそんな美味しい魚料理を人魚姫が食べる話だ。
魚にとって人間は自分たちの生活を脅かす天敵だ、ある日突然自分たちの大切な仲間を連れ去ってしまう。そのあとはもう煮るなり焼くなりと、好きなようにされるしかない。人魚姫の名前はエラ、エラは人間に釣られてしまった仲間をせめて供養しようと人間の世界に向かう。魚料理に姿を変えたかつての仲間の姿を目の前に祈りを捧げるが、ほんの小さなきっかけから食してしまい、その美味しさに気づいてしまう。この作品は仲間への食欲に揺れる人魚姫の物語だ。
料理の美味しさは味だけで決まるものではないと思う。その料理ができるまでの料理人の想い、素材が料理人の手に渡るまでの経緯など、その料理に込められたストーリーがその料理の味を一層引き立てる。故郷の食材を使用しているなど、自身との関連度が高ければなおさらだ。そのような意味では本作品に出てくる料理は人形姫のエラにとっては最高の味だろう。何故なら目の前に出された魚料理たちは、幼少期から苦楽を共にした仲間たちだからだ。
食事をする際には両手のひらを合わせ“いただきます”というが、あれは“命をいただきます”という意味であることは小さい時に家庭や学校で教えられた。本作品ではその“いただきます”が、最も身近な者へ向けられる。本書は食べるとは何か、命とは何かを、私たちに教えてくれる。
料理漫画の可能性を知りたい方にはオススメの一冊だ。