HIU公式書評Blog

HIU公式書評ブログ

堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

MENU

人生で起こることの大半はモチベーションが決める『図解 モチベーション大百科』

 

【Q1】バットとボールの値段の合計は1ドル10セント。バットはボールより1ドル高い。ボールはいくら?
【Q2】湖に蓮の葉が浮いている。葉の数は毎日2倍に増える。湖全体を葉が埋め尽くすのに48日間かかる。湖を半分埋め尽くすのは何日かかる?
【Q3】5個の部品を作るのに5台の機械で5分かかる。100台の機械で100個の部品を作るには何分かかる?

私たちは意志を持って生きている。しかし、私たちを動かしている力に“モチベーション”がある。この力の正体についてこれまで数々の研究が行われてきた。本書はその研究結果を実験方法、結果、考察の流れで図を大量に用いてキチンとまとめた研究要旨集。まさしく『図解 モチベーション大百科』となっている。

冒頭でクイズを出したがこれは自信過剰バイアスの実験で用いた問題である。いわゆる早とちりについての実験だ。私たちは簡単な問題でも早とちりしてしまう。答えを発表しよう。
【A1】5セント
【A2】47日間
【A3】5分
ほとんどの人は全問正解できていないだろう。自分のミスに対して言い訳してしまったであろう。人は早とちりするものなので冷静にいつも考えることが大事である。

さて、本書はこのような実験とともに人間の行動パターンを解き明かし【動機付け】、【人材育成】、【目標設定】、【意思決定】、【人脈作り】、【自己管理】、【発想転換】の観点から生き方のポイントを明示している。参考文献も80以上あり、全て一流の研究者の実験に基づいている。

中でも評者が特にすぐに実践しようと思ったのは“報酬を予定する”ことだ。例えば、未来に旅行の予定を立てると、その予定が消化されるまで幸福になるという。しかし、予定を立ててから8週間しか幸福は続かないらしい。ということで、2ヶ月以降先の予定今後はあまり入れないように意識し、自由度が高ければ予定は2ヶ月先に入れて行こうと考えている。それだけで日々の幸福度は上がるだろう。

本書は幸福に生きるために必要となるであろうモチベーションについての大百科である。特に部下を持つことになった人、部下の教育について困っている人におすすめである。指示をするのではなくお願いにするだけで部下のモチベーションが変わるなど動機付け方法を多く知ることができる。それ以外にもモチベーション高く、幸福に生きて生きたい全ての人に読んで頂きたい。 

図解 モチベーション大百科

図解 モチベーション大百科

 

 

大きな言葉でチームを動かせ。『リーダー論』

著者は当時500名以上のメンバーで成るチームを率いる総監督だった。リーダーは孤独だ、常に先頭を歩くため正解を与えれれることはない。しかし、向かう場所は決めなければならないのだ。自分だけではなく、チームのメンバー全員が歩く道をだ。当然責任が伴う。「選んでよかった」そう思える道を完璧に選び続けることなんて不可能だ。さらには、道を示すことでメンバー全員がその方向へ進んでくれるかどうかも別の問題だ。別の道に進みたい、異なる方向を向いている、歩くスピードが周りより遅い、実はもっと速く走れる・・・。「進むべき道」なんて用意されていない、「物理的な枠」でまとまっている訳ではない、チームとはそういうものであり、そんな曖昧でグレーでふわふわしているものを率いる役割がリーダーなのだ。

チームを良く率いるためには、きっといくつか方法はあるのだろう。著者は言葉にあらゆる力を込めることを選択した。優しさ、厳しさ、本音、感情、事実、主張、代弁、体験、共感、強さ、そして弱さ。それらを込めることで、言葉ははっきりと輪郭を表し、熱を帯びる。これを存在感の観点から「大きな言葉」と名付けたい。長い長い時の流れの中でたった一時だったかもしれないが、確かに社会はあのチームに動かされた。そのチームを動かしていたのは、著者の発する大きな言葉だ。およそ個人の努力だけではありえない力が、大きな言葉によって束ねられ、そして生まれたのだ。

本書には著者がチームを率いて行く中での葛藤や苦悩、それでも前に進むために選んできた、もしくは選ばざるを得なかった手段が収録されている。およそ「解決策」と呼べるような綺麗な代物ではない、しかしそこには「相手を考え抜く」という確かな意思がある。自己完結で終わらせてはいけないのだ。率いるとはコミュニケーションであり、動かすためには伝わらなければならない。その手段の一つが言葉だ、「大きな言葉」でチームを動かそう。

リーダー論 (講談社AKB48新書)

リーダー論 (講談社AKB48新書)

 

 

子どもがいても、いなくても。『私、子ども欲しいかもしれない。』

この本は、エッセイスト・犬山紙子さんの「子どもを産んで、仕事と子育ての両立、本当にできるの?」「自分の時間がなくなってやりたいことができなくなって息苦しいんじゃないの?」「自分のことばっかりかわいいダメ人間にはやっぱり無理なんじゃないか?」そんな思いから始まった。「自分が本当に子どもを産みたいか産みたくないか」考えるために、いろいろな生き方をしている女性にインタビューをした結果がまとめられている。
もしかしたら、そんな疑問を持つこと自体甘えている、女性はみんな子どもを産んでお母さんになるのが当たり前、男女ともに「子どもを育てて(産んで)こそ一人前」なんて思う方もいるのかもしれない。
しかし著者と世代の近い私は、この著者の疑問をとてもリアルに感じた。「結婚してもしなくても幸せになれる時代」というフレーズを使った結婚情報誌のCMが話題になったが、子どもを産み育てる以外にも人によってはやりたいことがたくさんある時代だと思う。
著者は、子どもを持たないことを選んだ人、子どもを産んだ人、同性愛者の人、子どもを産んで専業主婦になった人など、いろいろな立場の人の話を聞くなかで、自分も子どもを持つことを選び、妊娠する。妊娠して赤ちゃんを産むまでの心の変化や体験記も書かれている。
色々な人へのインタビューでは、認可保育園に入れることの難しさ、妊娠してから受けたセクハラ、ベビーシッターや家事代行をうまく利用する話など、今の時代の妊娠、出産、子育てに関するリアルなエピソードがたくさん詰まっている。
「こうすれば幸せ!」という結論はもちろんない。むしろ、「あとがき」の「どんな生き方を選んだってそこには自分のしたいことが詰まっている」という著者の言葉が、読者が自分の生き方を選ぶときの励ましになるだろう。昔ながらの子育て美談ではないこの本は、今の時代に必要な一冊だと感じた。 

私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の?どうしよう?をとことん考えてみました

私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の?どうしよう?をとことん考えてみました

 

 

本書を読めばきっとバカになれますよ=きっと最強になれますよ『バカは最強の法則』

本書は闇金ウシジマくんとのコラボ作ということもあり、ビジネスシーンで活用できるメソッドを中心に紹介している様に感じた。目次を参照するが、「ビジネスで一番大切なもの」や「ビジネスはギブ&ギブ、おまけにギブ」、「カネの本質を知らないヤツは失敗する」などビジネス!という感じの話がほとんどだった。しかし、「仲間とは何か」「理想的な人間関係とは」という誰もが一度は考えるであろう普遍的な人間関係の話も出る。
難しそうだし、読みずらそうだと思う方もいるだろうが、どれもコミカルなタッチで描かれており、とても読みやすい。本の読みやすさだけでなく、面白さやメソッド内容もとても充実している。解説も端的で、かつわかりやすく解説されている。著者の作品を多く読んでいる私も十分に楽しめた。本書を読み、バカになればきっとあなたも最強になれるだろう。

〜こんな方に特にオススメ〜
・普通の方
・ビジネスマンの方
・堀江さんの思考には興味あったけど、本はなかなか読めてなかった方。
・忙しい方
・自分に甘い方
・他人に甘い方
・ビジネスに興味がある高校生、大学生 

 

楽しくごきげんに生きる『脳には妙なクセがある』

本書は、脳科学の視点から、「よりよく生きるとは何か」を考えることをアウトリーチ活動のテーマとしている著者が、脳についての知見を26の小ネタとしてまとめたものである。著者は、一般の人にもわかりやすく、脳の最新の知見を紹介する著書をいくつか出版している脳研究者の池谷裕二氏だ。

本書は全26章から構成されているが、著者が言うように本書のバックボーンとなっているのは、次の3つの章である。

第11章 脳は妙に笑顔を作る | 「まずは形から」で幸福になれる!?
第22章 脳は妙に不自由が心地よい | ヒトは自分のことを自分では決して知りえない
第26章 脳は妙に使いまわす | やり始めるとやる気が出る

この3つの章に、著者の脳観が描かれており、本書に込めた著者のメッセージを捉えることができる。

第11章の「脳は妙に笑顔を作る」では、有名な実験だが、箸を横に加えて笑顔の状態を作ることで楽しい気持ちになるということから、楽しいから笑顔になるのではなく、笑顔を作るから楽しいという逆因果を紹介している。

また、第22章では、自由に自分の意思で決めたつもりでも、実は本人が自覚できない癖があり、本当は無意識、潜在意識の中ではすでに決まっているという、これまた不思議な脳に関する知見が紹介されている。80%はお決まりのパターンであり、習慣なのだという。

そして、第26章では始めてしまえばやる気がでるという、これもまた脳の不思議な仕組みについてだ。私の場合だと、何をするにも面倒くさい、とにかく行動するのが面倒くさいのだが、どうにか始めてしまえば集中してやり続けることができる。私の実体験からも脳はそういった仕組みになっているのは間違いない。

この3章だけでも面白くて役立つものだが、特に第26章の始めてしまえばやる気が出るというのは、仕事にも応用できるので、工夫をすることで、かなり生産性を上げることができるはずだ。

本書には、これら以外にも面白くて役立つ脳の小ネタやよりよく生きるためのヒントがちりばめられている。脳について感心がある方はもちろん、脳の仕組みを知ることでよりよく生きたいと考えている方にもおすすめしたい一冊である。 

脳には妙なクセがある (扶桑社新書)

脳には妙なクセがある (扶桑社新書)

 

 

幸せの正解『借金星』

1.7億、これは著者の負債額だ。あなたが同じ状況に立たされたらどうだろうか、私ならまともな精神状態ではいられない。しかし著者は違った、「どうやって返済をするか」に思考の照準を合わせ、あらゆる手段を尽くしている。その結果失敗したとしても、それでも「ならどうするか」と次の思考を始めるのだ。借金を返すためなら百円ショップを始める、ナポレオンフィッシュを買い付ける、オオクワガタの繁殖ビジネスを始める、次へ次へと手を伸ばすのだ。

著者は「いくら笑ったか?」が幸福のものさしだと明言している。彼にとっては言わずもがなお金ではない、とてもシンプルだ。自分自身が笑った数、周りの人達が笑った数、それらの総量が彼にとっての幸せに繋がる。何度ビジネスに失敗しても、それが笑いに変わればひいては幸せに変わるのだ。

日本人の幸福度は相対的に低いらしいが、おそらく幸福がお金に依存しすぎているもしくは何を基準に幸せを測るべきか混乱しているのだと思う。どちらもきっと現代の幸せのモデルケースが崩れてきていることが理由ではないだろうか。難関大学を出て有名企業に入り結婚して子供をつくる、それらを支えるだけの貯金が背景に必要になる。そんなハッピースタンダードとも言える立て付けの価値が低くなっている。否、それらはすでに選択肢の一つでしかないのだ。これからは個人で幸せのものさしを持つことを求められる。借金生活体験記としてまとめられた本書には「幸せとは何か?」という問いが込められている。

幸せの正解が無くなった今、幸せになるためには「何を持って幸せか」が一人一人に求められる。答えられないのであれば時間をかけてでも探すべきだと思う。お金では無い何かが見つかりそれを自分自身のものさしにできたとき、例えば1.7億の借金なんてあなたの幸せには何の影響も及ぼさないのだ。

 

借金星 (ヨシモトブックス)

借金星 (ヨシモトブックス)

 

 

ダイヤもお寿司も自分で買おう『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』

 

親が女の子にかける言葉の定番、「優しくていい子になってね」。この本の著者、西原さんはそれを否定する。「いい子にならなくていい」「まずは自分がちゃんと幸せになる」「自分の幸せを人任せにしない」、そう強く伝える。
西原さんがこう言うのには理由がある。自分自身の男で苦労した経験と、母親をはじめ男に依存して苦労した女をたくさん見てきた経験があるからだ。借金まみれで首吊り自殺をした自分の父親アルコール依存症だった夫とのエピソードは確かに壮絶だ。
いいところにお嫁さんにいって夫を支えるのが女の子が幸せになる道と、大声で言う人はさすがにもう少なくなってきたと思うけれど、じゃあそうじゃなくて女の子が幸せになるにはどうしたらいいのか、具体的に教えてくれる人は意外といないのかもしれない。西原さんの生き方考え方は、「こんな風に生きている人がいるんだ」と知るだけで、全て真似をする必要はないにしても、ひとつのお手本として役立つ。
西原さん自身、いろんな失敗をしてきている。東京に出てきたときは自分よりも絵の才能がある人がたくさんいることを初めて知り一度は打ちのめされる。しかし才能がない自分にしかできないイラストの仕事は何か試行錯誤しながら働いてきた結果として、今の姿がある。
失敗しない方法よりも、転んだときに立ち上がる方法を知ってほしいと著者は語る。自身の体験があるからこその言葉は力強い。
この本が、いろんな生き方をしている大人が少ない、狭い世間で生きる女の子、そういう場所で子育てをする親に届くことを願う。 

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

 

 

引き出しの数を増やす『死ぬほど読書』

 

読書というのは本を読んだからといって、すぐに知識となり、頭がよくなるというものではない。即効性を求めても意味がなく、自分なりの答えを考えて探すというところに、読書本来の醍醐味がある。

読書によって知識の引き出しの数を増やして、いざ知識が必要となったときにその引き出しから出すというのが本来の読書ではないかと著者は解く。

たまに自分もよくやる失敗があって、同じ本を間違って買ってしまうことがある。読み進めているうちに、「あれっ?この本、前にも読んだな」と気づく。すぐに本棚を探すと同じ本を持っていたということが何度もある。タイトルを覚えていなかったために、また買ってしまったり、出版社がタイトルや装丁を変えて同じ本をリニューアルしたり、文庫版のように小さく簡易化して廉価版で出していることがよくある。

特に多くの本を読んできた人は、先人たちから多くの知識や経験を得ることによって突破口を開く気づきや心の強さを高め、問題をあらゆる角度から眺め、あらゆる可能性を探る想像力といったものが人生の大きな力となるのではないかと思う。

 

死ぬほど読書 (幻冬舎新書)

死ぬほど読書 (幻冬舎新書)

 

 

あたし、コーちゃんとアベックしたいな『俗語発掘記 消えた言葉辞典』

アベック、メッチェン、おかちめんこ、スットコドッコイ、アミ、話がピーマン、人三化七。これらの俗語は過去に日常的に使われていたが消えて行った言葉である。本書はこれまでに失われて来た俗語をまとめた辞典である。

なう、おこ、それな、ワンチャン、すこ、りょ、あーね、とりま、かまちょ、エモい。現在よく使われている俗語はこのようなところだろうか。俗語とは改まった場では使えない、話し言葉であり、隠語などを目的として作られる。

また、俗語は時代とともに大きく変化することがある。1つ例をあげよう。

H(エッチ、エイチ)
①男同士の疑似性行為
②夫(husbandの頭文字)
③変態(hentaiの頭文字)
④性交

現在では主に④の意味でしか使われないであろう。しかし、もともとは①の意味から始まり、「私のH(夫)は〜」などと、日常的に使用されていた。タイムスリップすると大変なことになるだろう。

また、現在の俗語と比べて消えた俗語は知的な様子もかなり感じられる。以下の会話を引用してみよう。

「あいつの講義ピーマンで、全くいやんなっちゃうよな」
「そうそう、おまけにキュウリだろ」
「ほんと、トマトもいいとこ。ボクたちの方がよっぽどセロリだよナー」

説明しよう!。
話がピーマン→話に中身がない。
話がキュウリ→話が長い。
話がトマト→中身がぐちゃぐちゃ。
話がセロリ→話の筋が通っている。

この時代の俗語の知的さが感じられるだろう。ドイツ語やフランス語などからもじったり、知的な俗語が大量に作られている。評者が使っていた思いつく限りの知的な俗語は「与謝野っている(髪が乱れている)」くらいしか思い出せない。

さて、本書は俗語の辞典であるが、全ての言葉に語源、言葉の移り変わりが記載されていて、その時代の若者文化を垣間見ることができる。また、俗語の成り立ちについても分類考察がなされている。是非、読みながら√8(=2.828…)していただきたい。ではキュウリでトマトでピーマンな書評を終えさせていただこう。

 

俗語発掘記 消えたことば辞典 (講談社選書メチエ)

俗語発掘記 消えたことば辞典 (講談社選書メチエ)

 

 

つまりぼくら、人類の未来をすべて計算しつくしちゃったんだ『預言者ピッピ』

「ピッピ」はいわゆる人型ロボットであり、地震予測をするために開発された。しかしある事件を境に自我を持ち、自ら成長し、人類の未来を全て計算してしまった。

現在3.11をはじめ地球上では地震をはじめとする災害により多くの命が奪われている。もし地震の発生時刻をあらかじめ予想することができれば多くの命を守ることができるのではないか。そこで開発されたのが「ピッピ」である。ピッピの開発により沢山の命が守られてきた。

また、登場人物にピッピとともに毎日生活をともに過ごしてきた少年「タケオ」がいる。好奇心旺盛なタケオは「なぜ?」となんでも問いかけ、ピッピを困らせてきた。しかし、ある日タケオは交通事故で命を落としてしまう。

膨大なタケオのデータを蓄積しているピッピはデータからタケオを自分の中に作り出してしまう。そこからピッピは自問自答を繰り返すことが可能になり自我を手に入れ、自ら学び、人類の未来を全て予想してしまった。なんと、8年後の人類の滅亡を予測してしまったのである。

本作品の世界観はもはや人型ロボットと人間の差もなくなり、亡くなった人間と生きている人間の差がなくなった非常にダイバーシティ(多様性)の高い世界である。また、ピッピは人間から魂を抜けば永遠に生きていけるとも、人類に助言している。

また、本作品は『COMIC CUE』という雑誌に1999年に掲載されたのが始まりである。そして、第1巻が2007年、第2巻が2011年であり、第3巻はすぐにでると言われていたが、2017年の現在まだ発売される気配はない。しかし、スマホもなかった1999年に人型ロボットが人類の未来を予言する世界を描いたこと自体が予言ではないだろうか。

本作品はSF漫画の傑作である。是非未来のことを考えるとワクワクする人に読んで頂きたい。作品に出会えたことには後悔せずとも、次巻が出ないもどかしさには後悔することになるかもしれないが。

 

預言者ピッピ (1)

預言者ピッピ (1)